[成果情報名]

有機質培地を用いた夏秋イチゴ養液栽培法

[要約]夏秋イチゴの養液栽培において、ロックウールを使用しない有機質培地として、ヤシガラ培地の利用が可能であり、ヤシガラ培地に替えることで、土壌へのすき込み処理が容易になり、収量も増加する。
[キーワード]夏秋イチゴ、養液栽培、有機質培地、ヤシガラ
[担当]徳島県立農林水産総合技術センター農業研究所・中山間担当
[連絡先]0883-72-0239
[区分]近畿中国四国農業・野菜
[分類]技術 ・普及

[背景・ねらい]
 本県の夏秋イチゴ産地において、ピ-トモスとロックウ-ル混合培地を用いた、かけ流し方式養液栽培が普及している。しかし、ロックウ-ルは使用後の処理が困難であるため、長期的に土壌還元処理が可能と考えられる有機質培地の夏秋イチゴ養液栽培への適合性を検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 培地にはヤシガラ培地が適しており、慣行のピートモスとロックウール混合培地(3:1)と同等以上の収量が得られる(図1)。ヤシガラ培地の形状は、細目のものが収量性が優れている(図1)。
  2. 培地の連用により収量は減少するが、ヤシガラ培地の連用2作目の収量は、慣行培地2作目と同等以上である(図2)。
  3. 培養液には大塚A処方を用い、1.0 dS/m 以下の低濃度で管理する。給液量は日射比例制御により給液する。
  4. 特徴としては、慣行のピートモスとロックウール混合培地と比べ、安価であり(表1)、収量性も同等以上である。また、ロックウールを使用していないので使用後の水田等へのすき込みが容易になる。

[成果の活用面・留意点]

  1. 養液栽培システムはとこはるシステムを用い、標高830mでの四季成り性品種「スイートチャーミー」を用いた試験結果である。

[具体的データ]

図1

図2

表1


[その他]
研究課題名野菜・花きの環境保全型養液栽培技術の確立
予算区分国庫助成(地域基幹)
研究期間1999~2003年度
研究担当者新居智、北岡祥治
発表論文等なし

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