[成果情報名]

水ナスのハウス栽培におけるマルハナバチを利用した着果促進効果

[要約]水ナスのハウス栽培におけるマルハナバチの放飼は、着果促進効果が認められる。ホルモン剤との併用と比較して果実の肥大速度は劣るが、種子の発達は顕著ではない。
[キーワード]水ナス、マルハナバチ、着果促進
[担当]大阪府立農林技術センター・栽培部・野菜花き室
[連絡先]0729-58-6551
[区分]近畿中国四国農業・野菜
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 水ナスのハウス栽培において、ホルモン剤処理に多大な労力を要することが、規模拡大のネックとなっている。そこで、ホルモン剤処理作業軽減のためマルハナバチ利用の可能性について検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 1月定植の小型無加温ハウスでの水ナス栽培において、5月下旬~7月中旬にマルハナバチを1a当たり1群を放飼し、トマトトーン噴霧処理を併用した場合と比較したところ、7月のハウス内の最高気温が40℃を越える日もあるが、ハチの活動は午前中には比較的活発である。着果率はトマトトーン併用区の70%に対しマルハナバチ単独区は60%である(図1)。
  2. マルハナバチ単独区では、果実重、比重がやや大きくなり、果形もやや長くなる傾向はあるが、果実内の種子形成は痕跡程度である(表1)。
  3. 果実の縦径、横径の肥大速度は、マルハナバチ単独区の方がトマトトーン併用区より劣り、開花から収穫までの所要日数が2.3日長くなる(図2表1)。
  4. トマトトーン併用区に比較し、着果率、果実の肥大速度は劣るが、もともと水ナスが電球型の果実であるため、種子形成に伴う果形の変化も小さく、マルハナバチ導入の可能性はある。

[成果の活用面・留意点]

  1. 巣箱の昇温抑制のため、発泡スチロール板の設置および巣箱上部への遮光資材の展張が必要である。

[具体的デ-タ-]

図1

図2

図3

表1


[その他]
研究課題名地域特産野菜の高品質安定生産及び流通技術の確立
予算区分国庫助成(地域基幹)
研究期間1997~2001年
研究担当者森下正博、鈴木敏征
発表論文等特になし

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