[成果情報名]

施肥量削減が水ナスの収量・品質におよぼす影響

[要約]施肥量削減が水ナスの収量に及ぼす影響には系統間差があり、一律の施肥基準による施肥量削減は難しい。また、施肥量削減により水ナスの果形は細長くなる。
[キーワード]水ナス、施肥量削減、系統間差、果形
[担当]大阪府立農林技術センター・栽培部・野菜花き室
[連絡先]0729-58-6551
[区分]近畿中国四国農業・野菜
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 水ナスの施設栽培では肥料の多投入が常態化し、過剰な肥料成分による周辺環境への悪影響が懸念され、施肥量削減が求められている。一方、水ナスは在来系統が自家採種で維持・栽培されている場合が多く、系統間で施肥量削減が収量・品質に及ぼす影響が異なる可能性があるため、その影響について検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. A系統では施肥量を約50%削減(N:P2 O5 :K2 O=24.2:22.0:24.2kg/10a)することにより、良果収量は標準施肥(N:P2 O5 :K2 O=48.2:43.2:48.2kg/10a)よりも多くなるが、B系統では施肥量を削減することにより、良果収量は標準施肥よりも少なくなる傾向がある(図1)。
  2. 施肥量削減により水ナスの果色は変化しないが、果形は細長くなる(表1)。
  3. 施肥量削減が水ナスの収量に及ぼす影響には系統間差があるため、一律の施肥量削減は難しく、栽培されている系統の特性を把握して削減する必要がある。

[成果の活用面・留意点]

  1. 無加温半促成栽培において、台木にトレロを使用した場合の成果である。
  2. 他の作型および他の台木を使用した場合は、さらに検討する必要がある。
  3. 施肥前の土壌pHは6.5,ECは0.4,土壌中の硝酸態窒素含量は3.8mg/100gである。

[具体的データ]

図1

表1


[その他]
研究課題名地域特産野菜の高品質安定生産及び流通技術の確立
予算区分国庫助成(地域基幹)
研究期間1997~2001年度
研究担当者鈴木敏征
発表論文等鈴木(2001)大阪農技セ研報38(印刷中)

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