[成果情報名]

「コシヒカリ」における高品質・良食味生産のための穂肥施用技術

[要約] 「コシヒカリ」において、1回目穂肥を従来の半量程度に抑えて弱勢籾を制限しつつ、2回目穂肥も半量程度施用することで、未熟粒が少なく低タンパクな高品質・良食味米が生産できる。
[キーワード]イネ、コシヒカリ、高品質、良食味、穂肥
[担当]京都農総研・作物部
[連絡先]電話0771-22-5010、電子メールk-ozaki12@mail.pref.kyoto.jp
[区分]近畿中国四国農業・作物生産(夏作)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 近年、登熟期の高温など米の外観品質が低下しやすい気象条件が続いており、特に早生品種では、乳白粒等の未熟粒が多発し1等米比率は低い水準にある。そこで、「コシヒカリ」において、外観品質が優れるとともに、良食味米の指標として白米の粗タンパク質含有率6.5%以下を目標とした、高品質・良食味米生産のための穂肥の施用方法を確立する。

[成果の内容・特徴]

  1. 1回目穂肥(花粉母細胞分化期)を減肥すると、2次枝梗着生籾の割合が減少し、登熟歩合が向上して乳白粒などの未熟粒が減少する(表1表2)。精玄米重は、穂肥の減量に伴い低下する(表1)。
  2. 2回目穂肥(減数分裂期)を減肥すると、登熟歩合が低下し、精玄米重が低下する(表1)。
  3. 1回目穂肥を抑えて籾数を制限しつつ、2回目穂肥を一定量施用することで、未熟粒の減少 により外観品質が向上し、登熟が良好となり、高品質米が生産できる。
  4. 穂肥の総量が少ないほど白米の粗タンパク質含有率は低下する。白米の粗タンパク質含有 率6.5%程度を安定して達成できる穂肥総量は、1.7kg/10a(慣行の半量)以下である(図1 )。
  5. 高品質・良食味米生産のための穂肥の目安として、1回目、2回目とも窒素成分0.85kg/10a (慣行の半量)程度の施用とする。この時の収量は慣行に比べ約7%減少する。

[成果の活用面・留意点]

  1. 穂肥施用適期の目安は、1回目が幼穂長10mm(出穂18日前頃)の時期、2回目がその8日後である。

[具体的データ]



[その他]
研究課題名 水稲の良質・良食味栽培法の確立(1)良質・良食味米栽培のための施肥方法の検討
予算区分府単
研究期間2001~2003年度
研究担当者尾崎 耕二

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