[成果情報名]

「祝」に対する打ち込み点播栽培技術の適応性

[要約] 長稈の酒造好適米品種「祝」において、打ち込み式代かき同時土中点播栽培技術を導入する場合は、点播間隔を広くすることにより移植栽培並みの耐倒伏性が得られる。
[キーワード]イネ、祝、長稈品種、湛水直播、点播、耐倒伏性
[担当]京都丹後農研
[連絡先]電話0772-65-2401、電子メールh-imai53@mail.pref.kyoto.jp
[区分]近畿中国四国農業・作物生産(夏作)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 京都府では、育苗、苗運びの手間が省け、また倒伏しやすい「コシヒカリ」に対応可能な技術として「打ち込み式代かき同時土中点播栽培技術(以下、「直播栽培」という。)」が導入され、府北部のコシヒカリ産地を中心に普及している。  そこで、長稈の酒造好適米品種「祝」に対する直播栽培の適応性を確認し、省力化による生産面積の拡大と高品質な酒米の生産を図る。

[成果の内容・特徴]

  1. 直播栽培の苗立数は、標準区(点播間隔が20cm)で68本/m2(4.1本/株)、拡大区(点播間隔が30cm)で51本/m2(4.6本/株)となり、1株当たり6粒の播種設定で、移植栽培並みの3~4本/株の苗立ちが得られる(表2)。
  2. 直播栽培の押し倒し抵抗値及び倒伏指数は点播間隔を広くすることにより向上し、移植栽培並みの耐倒伏性が得られる(表3)。なお、移植栽培、直播栽培とも試験ほ場では倒伏していない。
  3. 直播栽培の収量は、移植栽培より6%程度少なくなるが、点播間隔を30cmまで広くしても収量の差は認められない(表4)。
  4. 直播栽培の品質は、移植栽培と同等である(表4)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 長稈の酒造好適米品種「祝」は、初期の分げつが確保しにくいという特性があることから、落水管理及び溝切りを行い排水を良好にし、初期生育の確保に努めること。
  2. 播種深度が浅すぎると倒伏しやすくなるので、10mm前後を目安とすること。

[具体的データ]










[その他]
研究課題名 「祝」の高品質・省力栽培技術の確立
予算区分府単
研究期間2002~2003年度
研究担当者今井久遠、岡井仁志、大橋善之

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