[成果情報名]

愛媛県平坦部における水稲疎植栽培に適した移植時期

[要約] 愛媛県平坦部での11.1株/m2の水稲疎植栽培で、収量、玄米外観品質が18.5株/m2の慣行栽培とかわらない移植時期は、「あきたこまち」が4月下旬から5月中旬、「こいごころ」、「ヒノヒカリ」が6月上中旬である。
[キーワード]イネ、疎植栽培、移植時期、収量、品質
[担当]愛媛農試・栽培開発室、経営流通室
[連絡先]電話089-993-2020、電子メールkimura-hiroshi@pref.ehime.jp
[区分]近畿中国四国農業・作物生産(夏作)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 水稲疎植栽培は、苗箱数の削減により低コスト化が図れる栽培法として注目されている。現場では、疎植栽培が徐々に普及してきているが、品種、作期が様々で18.5株/m2の慣行栽培と同様に栽培しており移植時期が定まっていない。
 そこで、愛媛県平坦部における水稲疎植栽培に適した移植時期について、収量、品質の面から検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 「あきたこまち」の11.1株/m2の疎植栽培は、4月下旬から5月中旬までの移植では、18.5株/m2の慣行栽培に比べ、収量、玄米外観品質とも同程度である。なお、6月移植の疎植栽培では、玄米外観品質は慣行栽培と同程度であるが、生育期間が短く有効籾数(穂数×一穂籾数×登熟歩合)が不足し、収量は低下する場合がある(図1表1図2)。
  2. 6月上旬から中旬移植の「こいごころ」、「ヒノヒカリ」は11.1株/m2の疎植栽培でも、18.5株/m2の慣行栽培に比べ、収量は同程度確保でき、玄米外観品質も同等である(図1表1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 11.1株/m2の疎植栽培の条間は慣行栽培と同様の30cmとし、株間を30cmに拡大する。
  2. 1株当たりの植え付け本数は、慣行栽培と同等の5本程度とする。
  3. 中干しは、茎数が概ね350本/m2以上確保されてから実施する。

[具体的データ]





[その他]
研究課題名企業的水稲経営確立技術開発試験、水稲疎植栽培システムの確立
予算区分県単、地域実用化
研究期間1996~2003年度
研究担当者木村 浩、森重陽子、杉山英治、住吉俊治、川崎哲郎、河内博文

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