[成果情報名]

ヤマノイモ植え付け作業の機械化

[要約] 丹波ヤマノイモの切り芋の植え付け作業に、試作した植付機を利用すると、比較的簡易な構造ながら、市販の半自動移植機と同程度の植え付け精度・能率が得られ、姿勢改善による労働負担の軽減に有効である。
[キーワード] ヤマノイモ、機械移植、軽労化
[担当] 兵庫農総セ・農技・経営・機械部
[連絡先] 0790-47-2440、Kouichi_Yamamoto01@pref.hyogo.jp
[区分] 近畿中国四国農業・作業技術
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
丹波ヤマノイモの植え付け作業は、腰をかがめての重労働であり、機械化による軽労化が強く求められている。
そこで、慣行の切り芋を利用する植え付け機を試作し、市販の半自動移植機(Y 社製 CP1WB1)と比較、適応性を検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 試作機の植付機構は、種芋をカップへ供給すると、相対して回転するスポンジとの間で挟持され、供給時の姿勢を保ったまま植溝直上まで移動、落下させる方式である(表1図2)。
  2. 慣行の切り芋を植え付けた場合、試作機、市販の半自動移植機とも植え付けミスは皆無である。試作機の植え付け姿勢は、萌芽の面から問題の多い縦向き姿勢が2.5%と、市販機に比べ大幅に減少できる。皮の上下では、皮が下を向いたものが良いとされており、試作機で50%と、市販機の40%よりやや優れている(表2)。
  3. 1時間当たり作業面積は、手植えの場合と比較し、試作機による作業で30%、市販の半自動移植機では40%向上する(表2)。
  4. 移植時の作業姿勢は、手植えの場合、直立を0として75°以上に深く腰を曲げた姿勢が80%を占めるが、機械移植では、いずれの機種においても、30°以下の姿勢がほとんどとなり、大きく改善される(図1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 試作機は、種芋供給者が機械に追随して歩行するため、運転者は作業速度や供給者の安全に十分注意する。

[具体的データ]



[その他]
研究課題名 粘質土地域における複年輪換畑ヤマノイモ、黒大豆の省力・低コスト生産体系の確立
予算区分 国庫助成(地域基幹)
研究期間 1999~2003年度
研究担当者 山本晃一、米谷 正、松本 功、福嶋 昭(北部)

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