[成果情報名]

丹波黒大豆エダマメの枝付き形態用鮮度保持包装

[要約] 丹波黒大豆エダマメは主に枝付きの荷姿で出荷される。常温(20℃)・無包装では鮮度低下が著しく1日で食味が低下するが、作製した枝付き形態用鮮度保持フィルム包装と低温保存(15℃~5℃)を組み合わせることで、11日間の鮮度保持が可能となる。
[キーワード] 丹波黒大豆、エダマメ、枝付き、鮮度保持フィルム、低温
[担当] 兵庫農総セ・部長(食品加工流通担当)
[連絡先] 079-674-1230、Tomoko_Hirota@pref.hyogo.jp
[区分] 近畿中国四国農業・食品流通
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 丹波黒大豆のエダマメは枝付き1.1kg束の荷姿で主に出荷されており、贈答・土産用として消費者から好評を得ている。エダマメは保存温度や時間経過による鮮度低下が著しい青果物で、もぎ莢形態の鮮度保持包装は多く行われているが、枝付き形態用のものはみあたらない。丹波黒大豆エダマメはこれまで宅配や直販による販売が主で、収穫から2日以内に消費者に届けることが可能であったが、家庭用需要に対応してスーパー等の量販店で販売する場合、5日程度の鮮度保持対策が必要となる。そこで、丹波黒大豆エダマメの枝付き形態用の鮮度保持包装および保存方法について検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 株のまま収穫後、葉を取り除き、同じ長さになるように切り揃え、結束して荷姿とする。枝付き(1.1kg)1束を包装資材(310×760mm、P-プラス:鮮度保持用微孔フィルム)で密封(熱シールまたはテープ)して保存する(図1)。
  2. 常温(20℃)・無包装では、食味は保存1日後に低下し、莢の黄化は保存2日後に進む。常温下でフィルム(P-プラス)包装した場合、莢の黄化や莢及び枝の切り口からの腐敗は保存5日後まで抑えられ、食味は保存7日後まで保持される(図2図3表1)。
  3. 低温(15℃~5℃)保存とフィルム(P-プラス)包装を組み合わせると、莢の黄化や腐敗は保存後20日間抑えられ、食味は保存11日後まで保持される(図2図3表1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 丹波黒大豆エダマメの枝付きの荷姿に対応した鮮度保持包装である。
  2. 鮮度保持フィルム包装することで、常温下で5日間、低温保存で11日間の鮮度保持が行え、スーパー等量販店での販売が可能となる。フィルム単価は1袋あたり30円程度であるが、商品ロスの低減が期待できる。
  3. 作製した鮮度保持フィルムは2003年度からJA丹波ささやまにおいて使用されている。

[具体的データ]






[その他]
研究課題名 地域特産農産物の業務用途向け差異化識別技術の開発
予算区分 国庫(地域産学官)
研究期間 2000~2002年
研究担当者 廣田智子、田畑広之進、井上喜正

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