[成果情報名]

夏まきホウレンソウにおける硝酸含量の低減化要因

[要約] 夏まきホウレンソウにおける硝酸含量低減のためには、株全体に占める葉身の割合が大きい品種を用い、収穫の約1週間前頃から窒素の肥効を抑え、草丈25cm以下で夕方収穫することが有効である。
[キーワード] ホウレンソウ、硝酸、葉身割合、草丈、収穫時刻
[担当] 広島農技セ 野菜栽培研究部
[連絡先] 電話0824-29-3066、電子メールngcyasai@pref.hiroshima.jp
[区分] 近畿中国四国農業・野菜
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 夏まき栽培のホウレンソウは、多量摂取が人体に悪影響を及ぼすとされる硝酸の含量が多くなりやすい。そこで、収穫物から硝酸含量の低減を図ることが可能な要因を明らかにする。

[成果の内容・特徴]

  1. ホウレンソウの硝酸含量を品種別に見ると、「アクティオン」、「エドワード」など、株全体に占める葉身の重量割合が大きい品種で硝酸含量(株平均)が少ない傾向にある(図1)。
  2. 収穫前約1週間の窒素の肥効を十分に低下させることができれば、収穫時の硝酸含量の低減を図ることができる。水耕栽培では、収穫3日前から無窒素培養液に変更する処理により、硝酸含量を大幅に(57%)低減できる (図2)。
  3. 硝酸含量は、播種後37日で草丈が25cmに達する頃までは緩やかに増加するが、それ以降は急激な増加が認められる(図3)。
  4. 硝酸含量は午前中や夜に収穫した場合に比べ、夕方の収穫物で少ない(図4)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 地床栽培でも、収穫の約1週間前以降に窒素成分の肥効を高めない管理ができれば、収穫物の硝酸含量を少なくすることが可能である。
  2. 夕方の収穫では、収穫物の品温が高く品質低下が早まることが予想されるので、予冷庫の利用等により収穫後直ちに品温を低下させる必要がある。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 軟弱野菜による企業的経営体育成支援技術の開発
予算区分 県単
研究期間 2001~2003年度
研究担当者 房尾一宏、川口岳芳、北野剛志
発表論文等 1)房尾・川口(2003)園芸中四国支部要旨.42:42
2)川口・房尾・伊藤(2003)園学雑.72(別2):173

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