[成果情報名]

カーネーション養液土耕における土壌養分と土壌溶液養分濃度の関係

[要約] カーネーション養液土耕においてEC、NO3-N、P2O5、K2Oは土壌溶液と土壌中の濃度に正の相関があることから、土壌溶液は土壌養分濃度を把握するための迅速で簡易な診断法として用いることができる。
[キーワード] カーネーション、養液土耕、土壌養分、土壌溶液、診断法
[担当] 兵庫農総セ・環境、淡路
[連絡先] 電話0799-42-4881、電子メールkinoe_ogawa@pref.hyogo.jp
[区分] 近畿中国四国農業・花き
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 カーネーションの養液土耕では、土壌の養分状態を把握するため、採取が容易な土壌溶液を用いた診断が迅速な方法として有望である。しかし、土壌溶液の養分と土壌の植物が利用できる養分との関係は明らかでない。そこで品種および施肥量が異なる栽培条件でこれらの濃度の関係を明らかにして、土壌溶液診断法を確立する。

[成果の内容・特徴]

  1. 土壌と土壌溶液の養分濃度の全サンプルの相関係数(r)はECでは0.567、pHでは0.415、NO3-Nは0.747、P2O5(可給態)0.663、K2O(交換性)は0.699となり正の相関(1%水準で有意)が認められる(表1)。これらの養分はいずれの品種でも正の相関が認められるが、ECとNO3-Nは「バーバラ」が高く(図1、図2)、その他の養分には差がない。MgO(交換性)は全サンプルでは0.379となり有意な正の相関関係(1%水準)が認められるが「ノラ」では認められない。
  2. 全サンプルの相関係数はCaO(交換性)では0.191となり相関関係は認められない(表1)。
  3. 固形肥料を用いた慣行栽培では、すべての養分で相関関係が認められない。
  4. 以上の結果から、養液土耕ではEC、NO3-N、P2O5、K2Oについて、土壌溶液での診断により、土壌養分含量を把握することが可能と考えられる。

[成果の活用面・留意点]

  1. 土壌溶液は「ミズトール」で採取する。採取位置は点滴チューブのエミッターからの距離が5cm、深さ10cm、採取開始時間は給液2時間後とする。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 環境保全型・省力型養液栽培による花きの高品質安定生産技術開発
予算区分 国補(新技術)
研究期間 2001~2003年度
研究担当者 小河 甲、山中正仁、宇田 明、岩井豊通

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