[成果情報名]

枝物ノイバラの収穫位置と誘引法による品質・収量の向上と省力化効果

[要約] ノイバラを枝物で出荷する場合、収穫位置を30cm程度とし、強誘引すると秀品率が高まり、著しく増収する。また、強誘引で管理すると定植後2年目以降の年間労働時間が放任栽培の70%以下となり、省力化できる。
[キーワード] ノイバラ、収穫位置、強誘引、省力
[担当] 鳥取園試・花き研究室
[連絡先] 電話0858-37-4211、電子メールkishimotomasayuki@pref.tottori.jp
[区分] 近畿中国四国農業・花き
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 ノイバラは、季節の枝物として需要は多いが、一般には放任栽培で、収穫や出荷調製に長時間を要する。
 そこで、省力収穫のための仕立方法と収穫位置の違いが、収量、切り枝品質および労働時間に及ぼす影響を、定植から3年間調査し、ノイバラの効率的な仕立て方法を開発する。

[成果の内容・特徴]

  1. ノイバラの収穫位置を株元から高さ30cm程度とし、落葉後(11月以降)誘引角20~30°で強誘引する(図1)。
  2. 収穫位置の違いによる収量への影響はなかったが、収穫位置を30cmにすると、次年度の着果数が増し(表1)、秀優品収量が僅かに増加する(図2)。
  3. 強誘引すると、放任や弱誘引に比べて、徒長枝の発生が少なく、調製後重量は増加する。また、着果枝数が増し、着果数も増加する(表1)。さらに、放任栽培に比べ、3倍の秀優品収量(4400本/10a)が得られる(図2)。
  4. 10a当たり年間労働時間は、強誘引すると、収穫を行った定植2年目で182.3時間、3年目で180.7時間と放任栽培の70%以下に短縮できる(表2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 栽培様式は床幅60cm、通路240cm(条間300cm)、株間150cmの1条植とする。
  2. 本情報は、頂芽優勢の強い「K-2」を用い、実生1年生苗を定植した結果である。
  3. 定植2年目以降、通路部分に透水性の防草シートを設置することで、除草労力が軽減できる。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 冬季寡日照・積雪地域における枝物花木類の栽培体系の確立
予算区分 国補(新技術)
研究期間 2000~2003年度
研究担当者 岸本、片山(2003) 園学雑 72 (別 2) :441

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