[成果情報名]

パーライト・ピートモス混合培地によるスプレーカーネーションの養液栽培

[要約] パーライトを主体とした人工培地は、点滴潅水同時施肥法によるスプレーカーネーションの栽培で、慣行用土と同等の収量・切り花品質が得られる。この培地の利用により、改植時の有機物の搬入とすきこみ作業が削減できる。また、据え置き栽培にも適応可能である。
[キーワード] スプレーカーネーション、人工培地、養液栽培、据え置き栽培、パーライト
[担当] 広島農技セ・花き栽培研究部
[連絡先] 電話0824-29-3067、電子メールngckaki@pref.hiroshima.jp
[区分] 近畿中国四国農業・花き
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 スプレーカーネーションのベンチ栽培では、毎年植え替え時に土壌を膨軟化させ、通気性・排水性を改善するために、有機物を投入しロータリー等で耕起している。これらの作業を軽減するために、軽量で多孔質のパーライトを主体とした人工培地を開発し、生産性を明らかにする。また、改植労力を軽減するために、据え置き栽培での適応性についても明らかにする。

[成果の内容・特徴]

  1. パーライト・ピートモス混合培地における切り花本数および切り花品質は、定植1年目、2年目においても慣行用土と同程度である(図1表1)。
  2. 本栽培方式は、改植時の有機物の搬入とすきこみ作業がなく、蒸気消毒に要する時間は1/8に短縮されるため、抜き取りから定植までの労働時間は約40%削減できる(表2)。
  3. 本培地の仮比重は、慣行用土の約1/4と軽く、搬入が容易である(表3)。
  4. 本培地の価格は、初年目は慣行用土よりも高いが、慣行用土は毎年有機物を容積の15%投入するので、4年目には同程度になり、それ以降は安くなる。
  5. パーライト・ピートモス混合培地を使用した点滴潅水同時施肥栽培は、慣行用土と同等の収量と切り花品質が得られ、省力化できる。

[成果の活用面・留意点]

  1. 養液は園試処方を希釈してECを0.8~1.5dS/mに制御し、1日・ベンチ1m2当り、7~10月は3L(窒素量0.4g)、11~1月は2L(0.2g)、2~3月は2L(0.4g)、4~5月は4L(0.4g)、2年目の6月は3L(0.3g)程度施与する。
  2. 巾90cm×深さ22cmのベンチにアルミ蒸着フィルムを被覆した場合の結果である。
  3. 据え置き栽培で6月上旬に高さ30cmで一斉に切り戻しを行なうと、収穫開始は9月上旬からとなる。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 国際化に対応する低コスト切り花生産技術の確立
予算区分 県単
研究期間 2000~2003年度
研究担当者 藤原朋子、梶原真二
発表論文等 藤原・梶原 (2003) 園学中四支部研究発表要旨42:53.

目次へ戻る