[成果情報名]

送風と有機キレートCa液剤によるトルコギキョウの葉先枯れ症発生軽減

[要約] トルコギキョウの葉先枯れ症は、幼苗期から花芽分化期に秒速2m以上の送風または有機キレートCa(1500mg/リットル)液剤の葉面散布との併用によって、少発生時に著しく軽減できる。激発時には有機キレートCa液剤併用が不可欠である。
[キーワード] トルコギキョウ、葉先枯れ症、送風、有機キレートCa液剤
[担当] 広島農技セ・環境資源研究部、花き栽培研究部
[連絡先] 電話0824-29-2590、電子メールngckanshigen@pref.hiroshima.jp
[区分] 近畿中国四国農業・花き、生産環境(土壌・土木・気象)
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 トルコギキョウの葉先枯れ症は、その症状が激しい場合は生長点が枯死する。その結果、腋芽が伸長して商品性が著しく低下する。広島県においても6、7月の高温時期に頻発している。そこで、幼苗期から花芽分化期(草丈7~30cm;およそ20日間)までの送風および有機キレートCa液剤の葉面散布が葉先枯れ症発生軽減に及ぼす効果を明らかにする。

[成果の内容・特徴]

  1. トルコギキョウの葉先枯れ症は、発生が少ない2002年では、秒速2m程度で12時間送風した区では発生しないが、風速1m以下では送風の効果は明瞭ではない。なお、送風時間が長く風速が速いほど、発生株数が少なく症状も軽微となる。(表1)。
  2. 葉先枯れ症の発生程度が低い現地農家ほ場(因島市;2003年)でも、有機キレートCa液剤単独では葉先枯れ症の発生軽減効果はみられない。しかし、送風を併用することによって、葉先枯れ症は発生しない(表2)。
  3. 葉先枯れ症が激発した2003年では、秒速1.2m以上で送風しても、葉先枯れ症の発生を軽減できない。しかし、慣行(150mg/リットル)より高濃度(1500mg/リットル)の有機キレートCa液剤の葉面散布を併用することによって、葉先枯れ症の発生が軽減される(表3)。
  4. 少発生時には、秒速2m以上の送風を行い、激発する条件では送風による葉先枯れ症発生軽減効果は小さいため、高濃度の有機キレートCa液剤の葉面散布を併用する。

[成果の活用面・留意点]

  1. 激発させないように、過剰施肥を行わない、土壌水分を低下させる、気温をできるだけ上昇させない等の管理を合わせて実施する必要がある。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 多様な気象資源を活用した宿根性花きのリレー出荷作型体系の確立
予算区分 県単
研究期間 1999~2003年度
研究担当者 伊藤純樹、蔵尾公紀、福島啓吾

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