[成果情報名]

養液土耕用点滴チューブを用いたホスチアゼート液剤の土壌灌注によるキクのハダニ類の防除

[要約] 養液土耕用点滴チューブを用いてホスチアゼート液剤2000倍液を2l/m2土壌灌注することにより、キクのハダニ類が省力的に防除できる。
[キーワード] 点滴チューブ、ホスチアゼート液剤、土壌灌注、キク、ハダニ類
[担当] 香川農試・小豆分場
[連絡先] 電話0879-75-0033、電子メールYmatsumoto@aes.gr.jp
[区分] 近畿中国四国農業・花き
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 農薬散布作業は、作業者の負担が大きく、切り花の栽培管理における最大の省力目標の一つになっている。キクの切り花栽培におけるハダニ類の防除は、薬剤の散布処理が一般的であるが、多発時には1回の薬剤散布では防除効果が十分でなく、3~5日間隔で数回の処理が必要とされている。そこで、養液土耕用に設置された点滴チューブで農薬を株元に土壌処理することにより、害虫を簡易に防除する技術を確立する。

[成果の内容・特徴]

  1. 点滴チューブを用いてホスチアゼート液剤2000倍液を2l/m2土壌灌注すると、キクの ハダニ類の発生を処理後1ヶ月程度抑制できる。ただし、効果が発現するまでに灌注後7~14日を要する(表1)。
  2. 灌注量が少なくなると、防除効果がかなり低下する(表1)。
  3. 薬害は、12品種においては認められない(表2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 本剤の使用にあたっては農薬登録が必要である。
  2. 農薬は、原水タンクに、あらかじめ決められた濃度に希釈した後に処理する。
  3. 農薬処理時にストレーナを使用する、農薬処理後は、通水して点滴チューブ内を洗浄するなど、処理農薬によって点滴チューブが目詰まりしないように配慮する。
  4. 農薬処理前日の灌水は控える。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 点滴チューブを利用した病害虫防除技術の確立
予算区分 県単
研究期間 2002~2003年度
研究担当者 松本由利子、田中利幸

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