[成果情報名]

バラの品質保持と環境負荷の少ない輸送体系

[要約] 輸送方式を箱詰め方式からバケット方式に変更すると、花持ち日数がやや長くなり輸送中に開花が進みベントネックの発生が抑えられる。LCA分析の結果、バケット方式の方が箱詰め方式に比べてCO排出量や消費エネルギー量は少ないがコストは高くなる。
[キーワード] 段ボール、バケット、バラ、LCA、CO、エネルギー、コスト
[担当] 愛媛農試・経営流通室
[連絡先] 電話089-993-2020、電子メールitou-fumiaki@pref.ehime.jp
[区分] 近畿中国四国農業・花き
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 本県の切り花類の中では最も生産量が多いバラは、市場からは切り花品質の良いもの、輸送時に使用する資材の廃棄処分に困らないものが求められている。そこで、スプレータイプバラ「リトルマーベル」において切り花品質を保持しつつ環境負荷の少ない輸送体系を検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. バケット方式は箱詰め方式に比べ花持ちが長くなる傾向がみられる。(表1
  2. 県内及び東京にそれぞれ出荷した場合に想定される輸送時間別に花持ち日数をみると、輸送時間が短いほど花持ち日数が長い。(表1
  3. 前処理剤の花持ち延長効果は6、24時間区では不明瞭であり、48時間区でも1日程度である。(表1
  4. バケット方式は箱詰め方式に比べて輸送中に開花が進む傾向がみられる。(表1
  5. 花生け水中のバクテリア菌密度はバケット方式が箱詰め方式より低い。(表2
  6. 箱詰め方式では疑似輸送処理終了直後からベントネックの発生がみられる場合があるが、バケット方式ではみられない。(図1
  7. LCA分析の結果、バケット方式は箱詰め方式に比べてバラ1本当たりの輸送体系中に排出されるCO量や消費されるエネルギー量はそれぞれ約15%、46%少なくなるものの、輸送にかかるコストは約1円高くなる。(表3

[成果の活用面・留意点]

  1. スプレータイプバラは採花時期によって花持ち日数などの内的品質が異なるので、時期によって輸送資材の選択や処理剤の使用の有無を判断する必要がある。
  2. バケット輸送において処理剤を使用した場合、その廃液処理には適切な対応が求められる。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 環境に配慮したバラの養液栽培技術の開発
予算区分 国庫助成(地域基幹)
研究期間 1999~2003年度
研究担当者 伊藤史朗・渡辺 久・水口 聡・藤堂 太

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