[成果情報名]

分施によるモモ栽培での施肥量削減

[要約] 中晩生品種の「清水白桃」では3~5月に分施することによって、施肥窒素総量を基肥中心に施肥する慣行法の半量程度に削減しても同等の樹体生育、果実生産が期待できる。
[キーワード] モモ、分施、施肥量、樹体生育、果実生産
[担当] 岡山農総セ・農業試・果樹研究室
[連絡先] 電話0869-55-0276、電子メールyuuichirou_fujii@pref.okayama.jp
[区分] 近畿中国四国農業・果樹
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 モモの施肥量は他の果樹に比べ多くはないが、その削減は環境負荷や農家の生産コスト及び労力を軽減する上から重要である。そこで、生育期間中に肥効調節が可能な分施法による施肥量削減の可能性を検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 慣行の施用法では秋季から冬期にかけて全量(窒素8kg/10a程度)を基肥として施用するのに対し、分施ではその半量程度を3~5月に3回に分けて施用する(表1)。
  2. 中晩生品種の「清水白桃」では、分施を行うと、半量の窒素でも慣行とほぼ同等の新梢生長を示す(図1)。
  3. 果実品質や収量についても慣行との差は認められない(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 分施において2回目以降の施肥量は、生育を確認しながら決定する。
  2. 6月下旬における新梢伸長停止率が85%以上となるよう、年々の施肥量を加減する。
  3. 肥効を早めることが必要なため、肥料は速効性のものを使用するとともに、施肥後降雨がない場合は、かん水を行う。
  4. 果実の品質低下を招かないため、施肥は遅くとも5月下旬までに完了させる。
  5. 成木において分施を3年以上行った場合の樹勢については未確認である。
  6. 土壌条件は中粗~中粒黄色土に適用する(表2)。

[具体的データ]



[その他]
研究課題名 環境負荷軽減を目指したモモの根域集中管理技術の確立
予算区分 新技術地域実用化
研究期間 2000~2003年度
研究担当者 藤井雄一郎、笹邊幸男

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