[成果情報名]

「横野」の日持ち性向上技術

[要約] カキ「横野」のフィルムによる脱渋貯蔵技術としてOE袋と脱酸素剤を組合せた個装を行い、最初に高温処理を行うことで日持ち性が向上する。
[キーワード] カキ、横野、脱渋、軟果
[担当] 愛媛県立果樹試験場・栽培育種室
[連絡先] 電話 089-977-2100、電子メール kajyu-shiken@pref.ehime.jp
[区分] 近畿中国四国農業・果樹
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 カキは一般に日持ち性が悪く、市場関係者・消費者からの不評を買う原因となっている。難脱渋品種である「横野」は脱渋後に果実赤道部にリング状の軟化(北川らによりハチマキ果と呼称)が発生しやすく、産地から日持ち性向上技術の確立が強く求められている。そこで、「横野」の日持ち性向上技術を開発し、カキ栽培農家の所得安定を図る。

[成果の内容・特徴]

  1. ナイロン/ポリエチレンの組み合わせフィルム、厚さ80μm(NL)やポリプロピレン/エクシード/ポリエチレンの組合せフィルム、厚さ75μm(OE)などの気密性の高いフィルムで脱酸素剤(鉄系自立反応型)と共に果実を脱気個装すると果実の軟化を抑え脱渋することが可能である(表1)。
  2. 高温処理(40℃、2時間)により脱渋を早めることが可能で、果実硬度にも影響はない(表1)。
  3. 脱気個装後(OEと脱酸素剤)、高温処理(40℃)を2~4時間程度行い、その後20℃で3日貯蔵すると、5℃の冷蔵貯蔵で約50日程度のハチマキ果の発生を抑制する(表2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 「横野」のOEフィルム貯蔵では、袋内にガス(主に炭酸ガス)が発生し、時に異臭を発生するので、5℃で冷蔵貯蔵する必要がある。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 カキの日持ち性向上技術確立試験
予算区分 県単
研究期間 1998~2003年度
研究担当者 新開志帆、矢野 隆、清水康雄
発表論文等:新開ら(2001)園学雑、70(2):47

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