[成果情報名]

肥育豚へのスーパーマーケット由来食品余剰物の給与効果

[要約] スーパーマーケット由来の食品余剰物は、畜産品と水産品を除いて真空乾燥することにより、肥育豚用飼料原料として30%まで市販飼料へ添加が可能であり、ロース肉内粗脂肪含量を増加させる。
[キーワード]ブタ、食品余剰物、真空乾燥、飼料原料
[担当]兵庫農総セ・畜技セ・家畜部
[連絡先]電話0790-47-2428、電子メールOsamu_Shidara@pref.hyogo.jp
[区分]近畿中国四国農業・畜産草地
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 スーパーマーケットから排出される野菜くずや販売期限切れ食品等を肥育豚用の飼料原料としてリサイクルするために、食品余剰物を真空乾燥した資材を作製して肥育豚に給与し、発育と肉質への影響を検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 食品余剰物から畜産品と水産品を除いて真空乾燥した資材(水分2.4%、粗蛋白質18.4%、粗脂肪12.8%、可溶無窒素物54.1%、粗繊維6.1%、粗灰分6.2%)を配合飼料と30%および15%代替して、18頭(1区6頭×3区)の三元雑種肥育豚に体重30kg~110kgまで不断給与する。
  2. 飼料中の粗蛋白質と粗脂肪は、資材代替率が高いほど高くなる(表1)。
  3. 発育は区間に差がなく、資材を添加した区の枝肉で背脂肪が厚くなる傾向がある(表2)。
  4. 資材を添加した区はロース肉脂肪交雑スコアの上昇傾向と筋肉内粗脂肪含量の有意 な増加が見られ、肉色の明度が高くなる傾向がある(表3)。
  5. 資材を添加した区の皮下脂肪内層は、飽和脂肪酸が有意に減少し、融点は低下する(表4)。
  6. .ロース調理肉の官能検査は、31名のパネラーにより柔らかさ、多汁性、舌ざわり 、味および総合評価の5項目について実施したが、区間に差はない。

[成果の活用面・留意点]

  1. 各種の食物が混合された資材を肥育豚用飼料原料として利用する場合に活用する。
  2. 資材を肥育後期に給与する場合は、麦類の給与等による軟脂対策を行う。
[具体的データ]








[その他]
研究課題名 家畜用飼料として利用可能な食品余剰物の検索と飼料化技術及び実証試験
予算区分 県単
研究期間 2001~2005年度
研究担当者 設楽 修、岩本英治、和田政夫

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