[成果情報名]

緑茶がらを添加したおかやま地どりの肉質

[要約] 飼料に緑茶がらの乾燥粉末を添加しおかやま地どりに給与した結果、肉の脂質酸化が抑制されるとともに保水性が向上し、品質が改善する。
[キーワード]食品製造副産物、緑茶がら、抗酸化作用、鶏肉、品質改善
[担当]岡山総畜セ・環境家畜部・中小家畜科
[連絡先]電話0867-27-3321、電子メールtomohiro_arakane@pref.okayama.jp
[区分]近畿中国四国農業・畜産草地
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 近年、食品製造副産物には抗酸化作用等の有益な機能性を有する成分が残存していることが注目されている。一方、鶏肉は冷蔵での保存性が悪く、品質の劣化が早い。そこで、岡山県内の飲料製造会社より排出される緑茶がらをおかやま地どりに給与し、鶏肉の肉質に及ぼす影響を明らかにする。

[成果の内容・特徴]
 おかやま地どりの雌(n=24)を用い、と殺(14週齢)前3週間、乾燥緑茶がらを市販配合飼料(CP15%、ME2,800Mcal)に3%(w/w)添加給与した区と、配合飼料給与のみの無添加区について、保存前と6日間保存後の浅胸筋の品質を調査した。

  1. 緑茶がら添加は、保存後の筋中の脂質酸化度(2-チオバツビツール酸反応物質:TBARS)が有意に低く(P<0.05)、脂質の酸化を抑制する(図1)。
  2. 緑茶がら添加は、保存期間中の遠心保水性が有意に高い(P<0.05)(図2)。
  3. 緑茶がら添加は、保存期間中の浅胸筋の赤色度(a*)の値の上昇を有意ではないが抑制する。
  4. 緑茶がら添加は発育や(図3)産肉量、血清中のトリグリセリド(TG)、総コレステロール(T-Cho)に影響しない。
  5. 緑茶がら添加は、筋中のV.E.含量が有意ではないが高い傾向にある(図4)。
  6. 以上から、と殺前3週間の緑茶がら3%の添加は、発育や産肉量にほとんど影響せず、脂質酸化の抑制、保水性の向上などの鶏肉の品質改善に利用できる。

[成果の活用面・留意点]

  1. 緑茶がらに含有するビタミンE以外の物質も脂質酸化の抑制に係わっている可能性 もあり、その機構を解明する必要がある。
[具体的データ]




[その他]
研究課題名 地域食品製造副産物を利用した高機能畜産物の生産技術の開発
予算区分 国庫・県単
研究期間 2002~2003年度
研究担当者 荒金知宏、佐野 通、松馬定子、森 尚之、奥田宏健
発表論文等 荒金ら(2003)岡総畜セ研報.14:47-54.

目次へ戻る