[成果情報名]

ケールジュース粕サイレージを給与した泌乳牛の泌乳成績、窒素出納および血液性状

[要約] ケールジュース粕サイレージは、アルファルファヘイキューブの代替飼料として泌乳牛に給与しても、乳量、乳成分および血液性状に変化は見られない。また、ケールジュース粕サイレージは、アルファルファヘイキューブよりも窒素の利用性が高い。
[キーワード] ケールジュース粕サイレージ、乳牛、泌乳成績、窒素出納、溶血性貧血
[担当] 愛媛畜試・飼養技術室
[連絡先] 電話0894-72-0064、電子メールieki-hajime@pref.ehime.jp
[区分] 近畿中国四国農業・畜産草地
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 乳牛の給与飼料の乾物中10%をアルファルファヘイキューブおよびケールジュース粕サイレージで給与した際の泌乳成績と窒素出納を比較して、アルファルファヘイキューブの代替飼料としてのケールジュース粕サイレージの可能性を検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 供試したケールジュース粕サイレージは、ビートパルプを乾物比50%混合し、繊維分解酵素と乳酸菌製剤を添加した後、220L容量のFRPドラムで60日間調製している。
  2. 表1に示すケールジュース粕サイレージ(K区)あるいはアルファルファヘイキューブ(A区)を含む飼料を分娩後9~11ヶ月のホルスタイン種泌乳牛4頭(2産2頭、4産2頭)に給与したところ、乾物摂取量、乳量および乳成分に有意な差は見られない(表2)。
  3. 窒素出納は、K区の尿中排泄量と尿中分配率がA区よりも有意に低くなるが、尿中アラントイン排泄量は、処理間に有意な差が見られない(表3)。
  4. ケールジュース粕サイレージは、乳牛用飼料としてアルファルファヘイキューブの代替利用が可能である。
  5. 赤血球の浸透圧抵抗度は処理間に差がなく、いずれの供試牛も食塩濃度0.4~0.6%の正常範囲での溶血反応を呈している(表4)。

[成果の活用面・留意点]

  1. ケールジュース粕サイレージは、アルファルファヘイキューブに比べて窒素の利用性が高い可能性があるが、それはルーメン内微生物合成量の向上によるものではない。
  2. 原料ケールの反すう家畜への給与による溶血性貧血の発症の報告例が散見されるが、本研究においては給与飼料乾物中10%のケールジュース粕サイレージで乳牛に対する安全性が確認されている。

[具体的データ]

   


[その他]
研究課題名 青汁搾り粕の飼料化試験
予算区分 県単
研究期間 2002~2003年度
研究担当者 家木 一、枡井和恵、嶋家眞司

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