[成果情報名]

小麦品種「ニシノカオリ」の奨励品種採用

[要約]パン用小麦「ニシノカオリ」は「農林61号」に比べて早熟で、耐倒伏性が強いなど栽培特性が優れるとともに、パン用途として新たな需要が見込めることから、奨励品種に採用する。
[キーワード]コムギ、奨励品種、ニシノカオリ、パン用
[担当]京都農総研・作物部
[連絡先] 0771-22-5010、k-kawase81@mail.pref.kyoto.jp
[区分]近畿中国四国農業・作物生産(冬作)
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 小麦の民間流通への移行に伴い、高品質麦生産の必要性が以前にも増して高まり、収穫期の降雨による品質低下をできる限り回避するために早生品種を導入することが求められている。一方で、学校給食への地元農産物の利用や地産地消の活動が展開される中で、パン用途に適した小麦の導入が求められている。そこで、パン用途に適した早生品種を選定する。
[成果の内容・特徴]
 「農林61号」と比較した「ニシノカオリ」の特徴は以下のとおりである。
  1. 出穂・成熟期が2~3日早い(表1)。
  2. 稈長はやや短く、耐倒伏性が強い(表1)。
  3. 千粒重はやや重いが、短穂で、穂数が少なくなると収量は大きく下がる(表1)。
  4. 外観品質は同等。蛋白質含量が高い(表1)。
  5. パンの官能評価では、外麦と比較して食味・食感はやや劣るものの、 体積を除く外観及び香り・触感はほぼ同等で、パン評点は88点とほぼ良好である(表3)。
  6. 赤かび病の罹病性は同程度である(表1)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 普及地帯は、苗立数確保の観点から、播種期に当たる11月の降水量が少なく適期播種が可能な南丹、山城地域の平坦部とする。
  2. 収量安定化のためには穂数確保が重要であり、圃場の排水等に留意し茎数の確保を図る。
  3. 赤かび病の適期防除に努める。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 小麦奨励品種決定調査
予算区分府単
研究期間 1999~2002年度
研究担当者河瀬弘一

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