[成果情報名]

徳島県における水稲品種「あきたこまち」の奨励品種採用

[要約]「あきたこまち」は「キヌヒカリ」と同等の収量があり、穂発芽しにくく、心白粒の発生が少ないことから、徳島県において奨励品種に採用し、県内全域の普通期栽培地帯で普及を図る。
[キーワード]イネ、奨励品種、あきたこまち、穂発芽、食味、心白粒
[担当]徳島農総セ・農研・栽培育種担当
[連絡先] 088-674-1660、yoshihara_hitoshi_1@pref.tokushima.lg.jp
[区分] 近畿中国四国農業・作物生産(夏作)
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 徳島県において普通期栽培地帯の主力品種となっている「キヌヒカリ」は、穂発芽しやすいうえに心白粒の発生が多いため、1等米比率が毎年低いという問題をかかえている。このため、穂発芽しにくく心白粒の発生が少ない良食味品種の導入が求められている。
[成果の内容・特徴]
「あきたこまち」の普通期栽培における特性は「キヌヒカリ」と比較して次のとおりである。
  1. 出穂期および成熟期は約2日早い(表1)。
  2. 稈長は約3cm長く、穂長もやや長い。穂数はやや多い。耐倒伏性はやや弱い(表1)。
  3. いもち病の発生は同程度~やや少ない(表1)。
  4. 精玄米千粒重および収量性はほぼ同等である(表1)。
  5. 外観品質は同程度であるが、心白粒の発生は少ない(表1)。
  6. 食味は同等以上の良食味である(表2)。
  7. 耐穂発芽性は明らかに優れている(表3)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 普及対象地域は県内普通期栽培地帯とし、キヌヒカリの一部に代えて普及を図る。
  2. 耐倒伏性がやや弱いので、基肥の多施用は避け、穂肥で籾数を確保する。
  3. いもち病抵抗性は“中”程度であることから、適期防除に努める。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 奨励品種決定調査
予算区分県単
研究期間 2002~2004年度
研究担当者吉原 均、山本善太

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