[成果情報名]

小麦「ふくさやか」の整粒歩合からみた収穫適期

[要約] 小麦「ふくさやか」の整粒歩合が最も高くなるのは、成熟期以降に降雨がない場合は、成熟が進み子実水分が約15%以下になる時期で、成熟期後2日頃である。
[キーワード]コムギ、ふくさやか、整粒歩合、子実水分、収穫適期
[担当]広島農技セ・土地利用研究部
[連絡先] 082-429-2418、ngctochi@pref.hiroshima.jp
[区分] 近畿中国四国農業・作物生産(冬作)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 2004年産麦から麦・大豆品質向上対策が実施され、麦類の助成に対する品質要件の一つとして農産物検査等級1等(整粒歩合75%以上など)であることが必須となっている。
 小麦の収穫は梅雨時期にあたり、降雨による品質低下を防ぐため、コンバイン収穫は子実水分が30%以下で開始することが望ましいとされている。しかし、外観品質が最も優れる時期は明らかではない。そこで、小麦「ふくさやか」の成熟期前後の子実水分、粒色、整粒歩合を調査し、外観品質が最も優れる収穫時期を明らかにする。
[成果の内容・特徴]
  1. 整粒歩合(広島農政事務所判定:2.0mmの縦目篩別後の健全粒の重量割合)は、成熟期(穂軸や穀粒の緑色が抜け、蝋状の硬さに達した穀粒をつける穂が全穂数の80%以上になった日)前後に降雨がない場合、成熟期の2日後頃まで上昇する。それ以降は、降雨がなくても未熟粒が増加し、整粒歩合は低下する(図1)。
  2. 整粒歩合がほぼ最高となった時期の子実水分は、2003年が15.0%、2004年が15.8%であり、両年とも粒色a*値(色彩色差計による数値、値が高いほど緑色が薄く成熟が進んでいる)が増加してほぼ一定となる時期と概ね一致する(図1)。
  3. 以上の結果、成熟期以降に晴天が予想される場合、成熟が進んで子実水分が約15%以下となる成熟期後2日頃に収穫するのが望ましい。
[成果の活用面・留意点]
  1. 適期収穫を指導する際の参考にする。
  2. 本成果は、成熟期1日前から成熟期3日後までほとんど晴天であった年に得られたものであるので、曇雨天で子実水分の低下が緩慢となった年での確認が必要である。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名主要農作物の優良品種選定・種子生産
予算区分国補
研究期間1996~2004年度
研究担当者 浦野光一郎、大川浩史

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