[成果情報名]

広島県におけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイの出現と数種除草剤の適用性

[要約] 広島県内の水田において、スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイの発生を確認した。抵抗性イヌホタルイに対する除草剤の効果は、比較的気温が高い5月下旬の処理では、ベンゾビシクロン含有剤が最も高く、ブロモブチド含有剤も有効である。
[キーワード]スルホニルウレア系除草剤抵抗性、イヌホタルイ、ベンゾビシクロン、ブロモブチド
[担当]広島農技セ・土地利用研究部
[連絡先] 082-429-2418、ngctochi@pref.hiroshima.jp
[区分] 近畿中国四国農業・作物生産(夏作)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 多くの水田雑草に高い除草効果をもつスルホニルウレア系一発処理除草剤(以下SU剤と略す)に抵抗性を示す雑草が、近年全国各地で確認されている。本県においても、SU剤を長期間連用してきた一部の圃場でイヌホタルイが異常に残草したため抵抗性個体の発生が疑われた。そこで、残草個体について抵抗性の有無を確認するとともに、抵抗性イヌホタルイに対する数種除草剤の除草効果を確認する。
[成果の内容・特徴]
  1. 発根法を用いた抵抗性検定の結果から、現地圃場において異常に残草したイヌホタルイはSU剤抵抗性個体である(図1)。
  2. ベンゾビシクロン含有剤の除草効果が最も高く、イヌホタルイの残草は認められなかった(表1)。
  3. ブロモブチド含有剤はベンゾビシクロン含有剤に次いで除草効果が高い(表1)。
  4. ベンゾビシクロンおよびブロモブチド含有剤では、フロアブル剤と1キロ粒剤の除草効果に差は認められない(表1)。
  5. クロメプロップ含有剤は他剤に比べて除草効果がやや劣るが、インダノファンを組み合わせることによって効果の向上が認められる(表1)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 除草効果については、処理時の気温、土壌、イヌホタルイの葉齢進展程度等の異なる条件での検討がさらに必要である。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名除草剤・生育調節剤等実用化試験
予算区分受託
研究期間2003~2004年度
研究担当者 保科 亨、下澤秀樹

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