[成果情報名]

徳島県におけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草の発生と対策

[要約] 徳島県で発生を確認しているスルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草は、イヌホタルイ、コナギ、アゼナであり、対策として各草種に有効な除草剤成分を検索した。有効な成分を含有した除草剤を散布することにより防除できる。
[キーワード]スルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草、イヌホタルイ、コナギ、アゼナ、ブロモブチド、ベンゾビシクロン、クロメプロップ、カフェンストロール、テニルクロール、プレチラクロール、ペントキサゾン
[担当]徳島農総セ・農研・栽培育種担当
[連絡先] 088-674-1660、yamamoto_zenta_1@pref.tokushima.lg.jp
[区分] 近畿中国四国農業・作物生産(夏作)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 徳島県では、2001年にスルホニルウレア系除草剤(以下SU剤という)抵抗性雑草の発生が確認されており、その発生の拡大が懸念されている。そこで、SU剤抵抗性雑草の発生状況を明らかにするとともに、県内で流通している主要な一発処理剤等を用いて草種別に有効な除草剤成分の検索を行い、SU剤抵抗性雑草の防除対策に資する。
[成果の内容・特徴]
  1. 発生を確認したSU剤抵抗性雑草種は、イヌホタルイ、コナギ、アゼナである。発生地域は 吉野川中~下流域および東部沿岸地域であり、2004年10月までにSU剤抵抗性雑草を確認した水田筆数はイヌホタルイ9筆、コナギ2筆、アゼナ3筆である(図1表1)。
  2. 草種別に有効性を確認した除草剤成分は次のとおりであり、これらのいずれかの成分を含有する除草剤を散布することにより、防除できる(表2)。
    イヌホタルイ:ブロモブチド、ベンゾビシクロン
    コナギ:ブロモブチド、ベンゾビシクロン、クロメプロップ
    アゼナ:カフェンストロール、クロメプロップ、テニルクロール、プレチラクロール、ペントキサゾン
[成果の活用面・留意点]
  1. 発生状況は、単一草種が残草している等、SU剤抵抗性雑草が発生している可能性が高い水田について関係機関の協力を得て可能な限り調査した結果であり、今後、新たな草種・発生水田が確認される可能性がある。
  2. SU剤抵抗性雑草が発生した水田では、当該種子が土壌中に相当量混入していると考えられるので、有効な成分を含有した除草剤の散布による対策を数年間継続する必要がある。また、後次発生がある場合は、後期剤の散布等により防除し、新たな種子を発生させない管理が必要である。
  3. 水系等を介して周辺水田に蔓延する可能性があるので、地域での対策が必要である。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名徳島県におけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性雑草の発生と対策
予算区分受託
研究期間2002~2004年度
研究担当者 山本善太 中野理子

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