[成果情報名]

夏秋どりに適したイチゴ新品種「あわなつか」

[要約] 「あわなつか」は四季成り性品種で、夏秋期にも開花、結実する。多収性で、果実の揃い、果形・果皮色も優れており、業務用の夏秋どり栽培に適する。
[キーワード] イチゴ、四季成り性、夏秋どり
[担当] 徳島農研・中山間担当
[連絡先] 0883-72-0239、nii_satoru_1@pref.tokushima.lg.jp
[区分] 近畿中国四国農業・野菜
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 徳島県西部の山間地域では、夏期の冷涼な気象条件を活かして、四季成り性イチゴを用いた夏秋どりイチゴの産地が形成されおり、山間地域の主要品目となっている。
  しかし、現在栽培されている品種は、地域の気象条件等に十分適合していないため、奇形果等の発生が問題となっている。そこで、地域に適合した四季成り性イチゴ品種を育成する。
[ 成果の内容・特徴 ]
  1. 本品種は四季成り性品種で、夏秋期にも開花、結実する。
  2. 本品種は「徳系5」{(「みよし」×「久留米48号」)×「みよし」の実生選抜株}×(「スイートチャーミー」×「池光」)により育成された。
  3. 収量は「スイートチャーミー」と比較して、5割程度多収である。初夏に発生する花房数が非常に多く、総収量は増加するが、収量の5割が7月に集中する(図1)。
  4. 果形は長円錐で、乱れが少なく揃いも非常によい。果実の大きさは中である。果皮色は赤で、光沢がよい。果肉色は白で、果実の空洞は小である。糖度は8月で8度、10月以降は10度以上まで上昇する(表1図3)。
  5. 果実の硬さは中程度であるが、着果量が多い時期にはやや柔らかい傾向がみられる(表1)。
  6. 草姿は立性で、草勢は強く、草丈は高い。葉色は緑~黄緑で小葉の大きさはやや大である。ランナー数は少ない(図2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 草勢が強く、草丈が高くなるので株間は25cm以上とる。
  2. 花房は長くなるため、折れに注意する。
  3. 花弁の離脱が難であるため、果実に灰色かび病が発生しやすい。
  4. 病害虫の抵抗性は未検定であるが、炭疸病、疫病、萎黄病の抵抗性は高いと思われる。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 阿波ブランドの開発・確立支援事業
予算区分 県単
研究期間 2002~2004年度
研究担当者 新居 智
発表論文等 品種登録出願中(2004年4月)

目次へ戻る