[成果情報名]

開花期の年次変動が少ない盆小ギク新品種候補「H-13」の育成

[要約] 「ともこ」と「ももわか」の交配実生の中から、盆小ギク新品種候補「H-13」を選抜した。「H-13」は開花期の年次変動が少なく、盆前の需要期に開花し、計画出荷が可能となる。花色は濃赤紫で、高温時にも退色が認められない。
[キーワード] キク、盆小ギク、開花期、年次変動、品種育成、交雑育種
[担当] 京都農総研・花き部
[連絡先] 0771-22-0429、t-takemoto82@mail.pref.kyoto.jp
[区分] 近畿中国四国農業・花き
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 小ギクは、京都府内において、盆前の出荷を中心に生産振興が図られている品目の一つである。盆小ギクの開花は気象(特に気温)による影響を受けやすく、開花期の年次変動が大きいことが問題となっている。生産現場では、盆前の出荷を行うため、多数の品種を栽培して対応しているのが現状で、開花期の年次変動が少ない盆小ギクの育成が望まれている。そこで、交雑育種により、開花期の年次変動が少ない個体の選抜を行う。
[ 成果の内容・特徴 ]
  1. 1998年から7品種を交配親として用い、交雑育種を行った。「H-13」は、1999年に「ともこ」(子房親)と「ももわか」(花粉親)を交配した実生の中から選抜された個体である。
  2. 「H-13」は、3月下旬に挿し木、4月中下旬に定植した場合、8月上旬~中旬に開花するので、夏秋ギクと考えられる。
  3. 開花時の草丈は両親より長く、花房の形は円錐形で、外花弁表面の色は濃赤紫(JHSカラーチャート9209)である(図1表1)。また、高温期においても花色の退色は認められない。
  4. 「H-13」の2001~2004年の開花期は、8月5~11日の7日間に集中し、年次変動が少なく、盆前の需要期に出荷が可能である(図2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 開花期は、気象の影響を受けにくく、府内全域で計画生産が可能である。
  2. 増殖率が低いため、京都府内で栽培されている既存品種の2倍程度の親株を育成する必要がある。
  3. 現在、品種登録作業を進めている。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 盆コギクのオリジナル系統の育成、盆コギク育成個体の生育開花特性の究明と個体選抜
予算区分 府単
研究期間 1998~2004年度
研究担当者 竹本哲行、小野愛、弓勢久美子
発表論文等 品種登録出願予定

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