[成果情報名]

カーネーションの採花時刻、採花後の放置時間と品質保持期間との関係

[要約] スタンダードタイプのカーネーションにおける早朝や夜間の採花では、品質保持剤の吸収が少ないため品質保持期間が短くなる。また、採花後9時間程度の放置では品質保持期間が短くならないが、12時間以上ではSTS吸収が減少するため短くなる。
[キーワード] カーネーション、STS、採花時刻、品質保持期間
[担当] 兵庫農総セ・淡路農技セ
[連絡先] 0799-42-4881、toyomichiiwai@pref.hyogo.jp
[区分] 近畿中国四国農業・花き
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 消費者が日持ちの長い花を安心して購入できるようにするためには切り花後STS処理をその時々のカーネーションの吸液量に応じた時間、濃度で行うことが重要である。そこで日持ちのよい切り花を安定的に供給するため、一日の採花時刻や採花後の放置時間と品質保持期間の関係を検討し、適正なSTS処理法を明らかにする。
[ 成果の内容・特徴 ]
  1. スタンダードタイプのカーネーション「ノラ」は、採花時刻によって品質保持期間に差は見られないが、昼と夕方に採花してSTS処理すると、朝と深夜の採花に比べて品質保持期間を3.2~3.7日延長できる(図1)。
  2. 2℃の冷蔵庫内での処理液の吸液量はSTSの有無にかかわらず、朝と夜が少ない。採花時刻による品質保持期間の差はSTSの100g当たりの吸液量の差が反映しているものと考えられる。
  3. 採花後25℃で放置すると、STS処理では9時間までは品質保持期間が漸増する傾向がみられるが(放置時間と吸液量、品質保持期間との間に弱い正の相関(r=0.2026及び0.3720)が認められるが、有意ではない)、12、24時間放置では1.3、0.9日短くなる。無処理では12、24時間放置による品質保持期間の減少はみられない(図2)。
  4. 2℃の冷蔵庫内でのSTS処理が12時間を過ぎると吸液量が減少する。
[成果の活用面・留意点]
  1. 早朝や夜間に採花した切り花では、日中の採花にくらべてSTS処理の濃度を高くするか、処理時間を長くすることが望ましい。
  2. 切り花を長時間放置すると、STSの吸液量が低下する可能性があるので、本条件では9時間以内に処理を行う。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 切り花の栽培管理と流通技術の開発による日持ち保証マニュアルの作成
予算区分 県単
研究期間 2003~2005年度
研究担当者 岩井豊通、山中正仁

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