[成果情報名]

簡易養液栽培システムを用いたスターチス・シヌアータの定植適期および株養成期間

[要約] スターチスのプランターを利用した養液栽培により、定植時期の前進化が図れ、8月中旬頃の定植で、定植後50日間抽台花茎を除去しながら株養成すると、年内に70cm以上の上物切り花が多く得られる。
[キーワード] スターチス・シヌアータ、簡易養液栽培システム、プランター、株養成
[担当] 和歌山農総セ・暖地園セ・園芸部
[連絡先] 0738-23-4005、miyamae_h0003@pref.wakayama.lg.jp
[区分] 近畿中国四国農業・花き
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 スターチス・シヌアータの栽培で問題となっている土壌病害の発生・拡大を回避することが可能なプランターを使った簡易養液栽培装置を開発し、この装置を用い、切り花価格が安定している年内の収量を確保するための定植適期と株養成期間を明らかにする。
[ 成果の内容・特徴 ]
  1. 7月31日(2000年)に定植後、30日間株養成および8月16日に定植後10日間株養成では、9月2日に定植後10日間株養成と比べて年内の切り花本数は多くなるが、切り花長は短く、花房数は少なくなる(表1)。
  2. 7月31日(2001年)に定植後、40~50日間株養成すると、年内の切り花本数は少なくなるが、切り花長は長く、M級以上の切り花本数が多くなる。8月中旬の定植で50日間株養成すると、総切り花本数および年内の上物切り花が多く得られる。(表2図1)。
  3. 9月15日(2001年)の定植では、株養成期間が30日間であっても、年内から70cm以上、L級の切り花が得られるが、年内の切り花本数は、7月31日および8月17日の定植に比べて少ない(表2図1)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 市販の園芸用プランター(奥行き64cm×幅24cm×深さ19cm)、培地はフェノール発泡樹脂または杉皮・檜皮混合物(4:1)を用いる。
  2. 給液は愛知園研カーネーション処方を用い、培養液濃度EC1.2dS/mを1日1プランター当たり675mLを基本に6回に分けて行う。
  3. 簡易養液栽培システムの初期設置費用は、10a当たり200万円程度となる(表3)。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 環境保全型省力型養液栽培における花きの高品質安定生産技術の確立
スターチスの簡易養液栽培技術開発
予算区分 県単、国補(新技術)
研究期間 1997~2003年度(国補2001~2003年度)
研究担当者 宮前治加、上山茂文、神藤 宏、伊藤吉成、 里村博輝、上島良純

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