[成果情報名]

暗期光中断処理によるオンシジウム「ショウナン」の夏期開花株率の向上

[要約] オンシジウム「ショウナン」の切り花栽培で、4月、7月の株分けでは80%以上が秋から冬にかけて開花するが、10月、1月の株分けでは50%程度の開花となる。しかし、10月の株分けでは深夜に暗期光中断処理を行うことにより開花株率が向上し、通常開花の少ない夏に採花することができる。
[キーワード] オンシジウム、暗期光中断処理、株分け時期
[担当] 徳島農総セ・農業研究所・栽培育種担当
[連絡先] 088-674-1660、kondou_shinji_1@pref.tokushima.lg.jp
[区分] 近畿中国四国農業・花き
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 オンシジウム「ショウナン」は不定期咲きの品種で一年中開花がみられるが、とくに秋には開花が集中する一方で、夏に開花が少なくなる傾向がある。
 そこで、長期に安定した採花を行うため、新芽1本に葉のついたバルブ2個を一組とし、四半期毎に株分けした場合における初回の開花状況を調査し、併せて暗期光中断処理による開花株率の向上について検討する。
[ 成果の内容・特徴 ]
  1. オンシジウム「ショウナン」では暗期光中断処理の有無による生育の差は、株分け時期による差に比べて小さく、生育への悪影響はみられない(表1)。
  2. 暗期光中断処理による開花株率は7月と1月、4月の株分けでは差は認められないが、10月の株分けでは高まる(図1)。
  3. 開花の状況は、自然日長で7月の株分けでは冬に、10月の株分けでは翌年の夏に、1月および4月の株分けでは当年の秋に開花する。暗期光中断処理により開花や採花は遅くなるが、10月の株分けでは通常開花の少ない夏での開花株率が高まることから、株分け時期と組み合わせることで、夏から秋、冬まで長期に採花が可能となる(表2)。
  4. 切り花品質は、株分け時期及び暗期光中断処理の有無に関係なく、県内産地の標準出荷規格でM以上の規格に当たる75cm以上の花序長のものが得られるが、暗期光中断処理によって1階級上の品質のものが多くなる(表2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. オンシジウム「ショウナン」の成果である。
  2. 暗期光中断処理の方法は、電照処理設備(100V60wの電球を1.5m間隔に配置)を処理する株上1mの高さに設置し、午後10時から午前2時まで連続4時間の照射とし、電照処理期間は株分け定植直後から6カ月である。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 オンシジウム切り花の安定出荷技術の確立
予算区分 県単
研究期間 2002~2004年度
研究担当者 近藤真二、高木和彦

目次へ戻る