[成果情報名]

良食味中生水稲新品種「ゆめおとめ」

[要約]兵庫県南部での栽培に適する「日本晴」よりやや晩熟の良質・良食味品種「ゆめおとめ」を育成し、認定品種に採用した。
[キーワード]イネ、認定品種、ゆめおとめ、中生、良質、良食味
[担当]兵庫農技総セ・農業技術センター・作物部
[連絡先]電話番号 0790-47-2410、電子メール Tomio_Sawada@pref.hyogo.jp
[区分]近畿中国四国農業・作物生産(夏作)
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 兵庫県南部では、「日本晴」、「中生新千本」に代わり、極早生品種の「キヌヒカリ」、中晩生品種の「ヒノヒカリ」の作付けが増加している。「キヌヒカリ」と「ヒノヒカリ」の熟期差は20日程度あり、その間を埋める「日本晴」・「中生新千本」熟期の品種が望まれていた。そのため、「日本晴」よりやや晩熟の良質良食味新品種を育成する。
[成果の内容・特徴]
  1. 1993年、「キヌヒカリ」×「葵の風」の交配を実施し、その後、系統選抜法により良質良食味品種「ゆめおとめ」を育成した。2005年、兵庫県の認定品種に採用された。熟期は「日本晴」よりやや晩熟の中生の早である(表1)。
  2. 芒はごくまれに発生し、脱粒性は難である。
  3. 「日本晴」に比べて6日程度晩熟で、極長稈、穂数が少ない長稈中間型品種である。1mを超える長稈であるが、倒伏にはかなり強く、「日本晴」並みである(表1)。
  4. 「日本晴」に比べてやや収量は劣るが、良質である(表1)。
  5. 「ヒノヒカリ」並の極良食味である(表2)。
  6. 現地においては、「日本晴」より5~6日程度晩熟で、収量は同程度~多収、極良質である。(表3
[成果の活用面・留意点]
  1. 兵庫県南部の「日本晴」、「中生新千本」作付け地帯に普及を図る。
  2. 苗はやや徒長しやすい傾向にあるので、苗床の水管理、温度管理に留意する。
  3. いもち病は発生することもあるので、薬剤の箱施用など、一般的な防除は行った方がよい。
  4. 倒伏には弱くないが、多肥は食味を落とす原因にもなるので、施肥は適期・適量施用を心がける。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名奨励品種決定調査
予算区分県単
研究期間1998~2003年
研究担当者澤田富雄、田中萬紀穂、三好昭宏
発表論文等田中・澤田(2005年)、近畿作物育種研究第50号;55-58

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