[成果情報名]

Phytophthora nicotianaeによるイチゴ疫病に対する罹病性の品種間差異

[要約]「さがほのか」はイチゴ疫病に対して罹病性が高く、「さちのか」、「アスカルビー」は中程度、「紅ほっぺ」、「章姫」、「とよのか」、「とちおとめ」は低い。
[キーワード]イチゴ疫病、罹病性、品種間差異
[担当]岡山県農総セ・農試・病虫研究室
[連絡先]電話番号 0869-55-0543、電子メール namiko_itou@pref.okayama.lg.jp
[区分]近畿中国四国農業・生産環境(病害虫)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 近年岡山県では疫病などの立枯性病害が発生して栽培上の阻害要因となっているが、現在栽培されている品種はイチゴ疫病に対する耐病性程度が明らかではない。そこで、県内で栽培されている品種を中心に、疫病に対する罹病性の品種間差異を知り、防除上の参考とする。
[成果の内容・特徴]
  1. 本圃においてイチゴ疫病菌(Phytophthora nicotianae)の遊走子懸濁液を株元に灌注接種すると、「さがほのか」の発病度が最も高く、次いで「アスカルビー」、「さちのか」であり、「紅ほっぺ」、「章姫」、「とよのか」、「とちおとめ」は低い(図1)。
  2. 「さがほのか」、「さちのか」、「アスカルビー」では接種10日後には萎凋・枯死症状の初発生が確認され、その後接種30日後まで病勢が進展する。一方、「紅ほっぺ」、「章姫」、「とよのか」、「とちおとめ」では生育不良にとどまり、接種30日後以降気温の低下に伴い症状が回復する傾向が見られる。
[成果の活用面・留意点]
  1. 罹病性の高い品種を栽培する場合、育苗期からの防除を徹底する。
  2. 本成果は本圃での接種試験による。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名イチゴに発生する疫病などの生態解明と環境負荷の低い防除体系の開発
予算区分国補(病害虫防除農薬環境リスク低減技術確立事業)
研究期間2004~2006年度
研究担当者桐野菜美子、井上幸次

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