[成果情報名]

養液栽培から排出される排液中のリンの鉄電解法による除去

[要約]養液栽培において排出される排液中のリンを除去するために、鉄電極棒に直流電圧を加え沈殿させる簡易な排液処理方法が有効である。
[キーワード]養液栽培、排液処理、リン
[担当]岡山農総セ農試・野菜・花研究室
[連絡先]電話番号 0869-55-0277、電子メール shiyuuichi_oka@pref.okayama.lg.jp
[区分]近畿中国四国農業・野菜
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 かけ流し式養液栽培は、無機成分を含んだ排液を排出するため、環境負荷の増加が懸念される。これまでに、排液中の硝酸態窒素を除去する簡易排液処理装置を開発した(平成14年度近中四農業研究成果情報)が、リンの除去については未解決であった。
 そこで、簡易排液処理装置に組み込むことのできる簡易なリン除去の方法を開発する。
[成果の内容・特徴]
  1. リン酸イオンを含む培養液に鉄製釘(表面を研磨)2本を接触しないように入れ、DC1.5~9Vの範囲で電圧を加えるとリン酸濃度は低下し、電圧が高いほど、その効果は大きい(表1)。
  2. 簡易排液処理装置内に直管鉄パイプ(直径22mm、表面研磨)6本を設置し、栽培期間を通してDC9Vを加えることで、排液中のリン濃度を低減することができる(図1)。
  3. かけ流し式イチゴ高設栽培1a1作(約240日間)の栽培から出た排液を、本装置で処理したところ、発生した沈殿物は乾物重で約2kg、その内Feは34%、Pは3%である。また、陰極に付着した物質の内Caは19%、Mgは10%である(表2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 回収された沈殿物の利用法について検討が必要である。
  2. 栽培規模が拡大した場合について検討が必要である。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名野菜類の省力適性品種育成による省力・軽作業化技術の開発
予算区分受託(超省力園芸)
研究期間1997~2004年度
研究担当者岡 修一

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