[成果情報名]

開花調節が容易で草姿の良好なノジギクの鉢花商品化

[要約]日長感応性と生長調整剤の効果を基準に選抜したノジギクの系統は、高温期の短日処理でも安定して短い日数で開花し、生長調整剤による草姿改善効果が高く、鉢花商品として有望である。
[キーワード]キク、鉢花、短日処理、生長調整剤、開花調節、草姿
[担当]兵庫農総セ・農技・園芸部
[連絡先]電話番号 0790-47-2424、電子メール yoshihiko_koyama@pref.hyogo.jp
[区分]近畿中国四国農業・花き
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 ノジギクには多数の系統があり、これらの中には園芸商品としての価値が見込まれるものも認められる。鉢花として商品化を図るためには開花調節のための日長感応性と生長調整剤による草姿改善が必要である。そこで、自然開花期が11月になるノジギク9系統(原種1系統を含む)から高温期の短日処理による開花調節が可能で、生長調整剤処理の有効な系統を選抜し、この鉢花商品化を図る。
[成果の内容・特徴]
  1. 選抜系統と原種の自然開花日は11月上旬になる。短日処理開始日から開花日までの到花日数(短日処理期間)は原種が81.0~88.7日と変動幅が大きく、長期間を要するのに対し、選抜系統では70.3~73.7日と安定して短期間で開花するので、出荷調整が容易である()。
  2. 草丈は短日処理開始時期が遅くなるほど、すなわち栽培期間が長くなるほど増加する。原種の草丈は31.3~40.3cmになるが、選抜系統では30cm以下でコンパクトな草姿になる(表)。
  3. 1株当たりの輪数は開花時期により変動するが、原種では149.3~226.3個であるのに対し、選抜系統では78.7~119.3個と少なくなる。一方、花径は原種が2.2~2.4cmであるのに対し、選抜系統では3.0~3.3cmと大きくなる()。
  4. 選抜系統の草姿は開心形になり、花弁色は緑白(JHSカラーチャート3501)、葉色は暗黄緑(JHSカラーチャート3509)になる(図12)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 発根苗を5月20日に4号鉢に植え付け、生長調整剤(ダミノジッド4000ppm)を摘心1、3週間後、短日処理開始6週間後に処理する。
  2. 短日処理は光遮断フィルムを17~20時、4~7時に展張し、10時間日長にする。
  3. 8月下旬から11月上旬まで鉢花キクとして出荷できる。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名のじぎく国体用ノジギクの開花調節技術の開発と栽培マニュアルの作成
予算区分県単
研究期間2004~2006年度
研究担当者小山佳彦、石川順也、宇田 明
発表論文等小山ら(2005) 園芸学会近畿支部滋賀大会発表要旨:15

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