[成果情報名]

パンジー用土の理化学性と生育について

[要約]優良なパンジーが生産できた用土の三相分布は、pF1.5で固相:液相:気相=20:35:45であった。気相率が低い場合には、もみ殻の5%加用で気相率を5~10%高めることができる。肥料混和後、30℃以上の高温下で保存すると、一時的な高EC障害を招く。
[キーワード]パンジー、理化学性、もみ殻、高EC
[担当]鳥取園試・花き研究室
[連絡先]電話番号 0858-37-4211、電子メール kishimotomasayuki@pref.tottori.jp
[区分]近畿中国四国農業・花き
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 パンジーは本県花壇苗の主力品目だが、高ECによる生育不良や過湿による発根障害など、用土に関するトラブルが毎年多発する。そこで、良品生産のための基礎資料を得るため、県内生産者の鉢上げ用土を集めて、パンジー用土の理化学性について調査する。また、基肥として多く使用される被覆燐硝安加里(商品名:ロング424-100) の肥効を調査し、適正管理の資とする。
[成果の内容・特徴]
  1. パンジー用土の目標三相分布は、pF1.5の液相が35%、気相が45%程度、pF2.7の液相が25%、気相が55%程度とする。
  2. 液相率が高く、気相率が低い用土は根傷みを生じやすいことから、対策としてもみ殻を5%混合すると、気相率が5~10%増加する(図1)。
  3. 地上部、地下部とも旺盛に生育し、要素障害が見られない用土の化学性から、各要素 の上限および下限を決定した(表1)。
  4. ECが上限を越え、定植直後の気温が30℃を上回る日が1週間程度続くと、発根不良を誘発し、株張りが著しく劣った(図2)。
  5. 基肥に被覆燐硝安加里を用い、ハウス内などの高温となる場所に1ヶ月以上保管するとECが極端に高まる(図3)。したがって、肥料混和後の用土は涼しい日陰に保管したり、遮熱シートで被覆するなど、保管場所や保管方法に留意する。
[成果の活用面・留意点]
  1. 結果は、2003年(34用土)、2004年(24用土)の調査による。
  2. 播種は7月下旬~8月中旬。育苗は288穴のセルトレイ。品種はLRアリルエローによる。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名鳥取県に適応した花壇苗等鉢物および枝物類の生産安定技術の開発
予算区分県単
研究期間2003~2004年度
研究担当者岸本真幸、鷹見敏彦
発表論文等岸本・鷹見 (2005) 園芸中四国支部要旨 44, 2005:54

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