[成果情報名]

赤色光LEDを用いた間欠照明による秋ギクの開花抑制効果

[要約]赤色光を放射するLED(発光ダイオード)を用いて夜間照明する場合、明暗周期2秒、明期幅1秒の間欠照明を4~8時間行うことで、白熱電球による連続照明を4時間行う場合と同様に秋ギクの開花を抑制することができる。
[キーワード]キク、赤色光、LED、間欠照明、開花抑制
[担当]広島農技セ・花き栽培研究部
[連絡先]電話番号 082-429-3067、電子メール ngckaki@pref.hiroshima.jp
[区分]近畿中国四国農業・花き
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 LEDは消費電力が少なくて長寿命であり、点灯と消灯を繰り返しても球切れの心配がない。また、赤色光LEDを用いれば、開花の抑制効果が高いとされる赤色光のみを効率よく放射できる。さらに、間欠照明を行えば、電気容量を低減できる。そこで、秋ギクの電照栽培において、LEDを用いた秒単位で行う間欠照明の適用性を明らかにする。
[成果の内容・特徴]
  1. LEDを用いることで、開花の抑制効果が高いとされる赤色光(600~700nm)を効率よく放射できる(図1)。
  2. 照明は暗期中断方式とし、間欠パターンは明暗周期2秒、明期幅1秒とする。
  3. 暗期中断終了日から発らい日までの日数(発らい日数)は、間欠4hで17日、間欠8hおよび連続4hで20~21日であり、対照の17日と同じかやや多い(表1)。
  4. 開花日は、間欠4h、間欠8hおよび連続4hでは1月18~23日であり、対照の1月20日とほぼ同時期である(表1)。
  5. 間欠4hおよび間欠8hの切り花長は99~104cm、切り花重は93~95g、切り花節数は55節であり、対照とほぼ同じである(表1)。
[成果の活用面・留意点]
  1. LEDを用いれば、消費電力を同じ明るさの白熱電球の約1/8、蛍光灯の約1/2に抑えることができ、さらに、寿命は白熱電球の100倍以上、蛍光灯の10倍以上となる。
  2. 最適な間欠パターンおよび照明時の明るさについては、さらに検討する必要がある。
  3. ピーク波長640nmの赤色光LEDを使用した結果である。
  4. 畝面における照明時の光合成有効光量子束密度を、対照の白熱電球および赤色光LEDともに0.5μmol・m-2・s-1とした結果である。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名光質制御による花きの生育・開花調節技術の開発
予算区分県単
研究期間2003~2006年度
研究担当者石倉 聡

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