[成果情報名]

ブドウ「オーロラブラック」の盆前収穫技術

[要約]  「オーロラブラック」に発芽促進処理(発芽促進剤、ポリ早期被覆)、着果管理(小房化、着果制限)、 ホルモン処理(満開期1回処理または肥大処理をフルメットで処理)を組み合わせることにより、 トンネル作型での盆前収穫が可能である。
[キーワード] ブドウ、オーロラブラック、発芽促進
[担当] 岡山農総セ・農業試・果樹研究室
[連絡先] 電話086-955-0276、電子メールatsuo_ogoro@pref.okayama.jp
[区分] 近畿中国四国農業・果樹
[分類] 技術・普及

[背景・ねらい]
 岡山農試が育成し岡山県で普及の始まったブドウ新品種「オーロラブラック」は、無核栽培が可能で 「ピオーネ」に比べて脱粒しにくく、着色しやすい特徴をもつ黒色ブドウである。この特徴を生かし盆前に 収穫することによって有利な販売ができる技術を確立する。
[成果の内容・特徴]
  1. 発芽促進剤処理ではシアナミド1%液の12月処理に加えて窒素を含む液剤を1月下旬   に処理することにより無処理樹に比べて発芽期は3日早くなる。トンネル作型のポリ   被覆の処理期を早めて3月中旬に行うことにより4月中旬被覆に比べて発芽期が2日   早くなる(データ省略)。
  2. 着果量が多いほど果粒軟化日から成熟までの日数が長くなり成熟が遅れる(データ省略)。 また着果量が多いほど、さらに1果房重が大きいほど果房内に赤い粒が混ざり盆前収穫果の等級は 低下する傾向を示す。550g程度の果房重で着果量を1600kg/10a程度までに着果管理することにより 盆前収穫が可能で秀品率も約80%と高い(表1)。
  3. ホルモン処理を満開期1回処理(フルメット10ppm加用ジベレリン25ppm液)で行った果実および従来の 2回処理で果粒肥大処理をフルメット5ppmで行った果実は、従来の2回処理で果粒肥大処理を ジベレリン25ppmで行った果実に比べて着色の仕上がりが7日程度早くなり、盆前の収穫果の着色が 良好となる。(データ省略)。
  4. 発芽促進処理、着果管理技術、ホルモン処理技術を組み合わせた場合、無処理樹に比べて発芽開始は 10日以上、発芽期は5日、満開期は4日、果粒軟化期は4日、成熟期(糖酸比40に達した時期)は 9日程度早まる。また盆前の果実品質も着色が良好で秀品率(赤秀)が高い (表2図1)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 新作型ではトンネル作型の「ピオーネ」に比べて10~14日早く収穫できることから、適用地域は 「ピオーネ」が8月中旬頃に成熟する地域である。
  2. 発芽開始期が通常より10日程度早まるため、晩霜対策に留意する。
  3. シアナミド処理時には防護具着用や飲酒の厳禁等、使用上の注意事項を厳守する。
  4. 早採りに注意し、食味を十分に確認した上で収穫する。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名 新品種ブドウの栽培技術の確立
予算区分 県単
研究期間 2000~2004年
研究担当者 尾頃敦郎、小野俊朗

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