[成果情報名]

ホルスタイン種個体乳氷点の変動要因

[要約] ホルスタイン種の個体乳氷点は、乳成分率、特に無脂乳固形分率と高い負の相関が認められ、乳量、体細胞数を始め、産次、泌乳期等、多くの要因で変動する。また、氷点の高い農家群は高産次・高乳量・低成分率という傾向が認められる。
[キーワード] 氷点、個体乳、変動要因、無脂乳固形分率、体細胞数、産次、乳量
[担当] 兵庫農総セ・淡路農技セ・畜産部
[連絡先] 電話 0799-42-4883
[区分] 近畿中国四国農業・畜産草地
[分類] 研究・参考

[背景・ねらい]
 加水要因の無い個体乳の氷点変動要因をみるため、兵庫県内の2004及び2005年度牛群検定成績から、低氷点農家6戸と高氷点農家6戸を選定し、乳量・乳成分・産次・泌乳期等との関連を調査し、牛乳の総合的品質評価指標として氷点を活用する。
[成果の内容・特徴]
 
  1. 乳期平均氷点の平均値、最大値及び最小値は、低氷点農家で-0.5255℃、-0.5151℃、-0.5369℃、高氷点農家で-0.5184℃、-0.5004℃、-0.5300℃である。
  2. 氷点と乳成分率とは負の相関(P<0.01)が、体細胞数は正の相関(P<0.01)があり、その相関係数は低氷点農家では脂肪率で-0.44、蛋白質率で-0.43、無脂固形分率で-0.71、体細胞数で0.35、高氷点農家ではそれぞれ-0.39、-0.50、-0.75、0.28である。
  3. 氷点は泌乳期の進行と共に低下し、その低下割合は低氷点農家群で大きく、高氷点農家群で小さい傾向がある(図1)。
  4. 氷点は産次と共に高くなる傾向がある(図2)。
  5. 氷点は305日乳量で、低氷点農家では12,000kg以上の乳量で、高氷点農家では11,000kg以上の乳量で高くなる傾向がある(図3)。
  6. 氷点の低及び高氷点農家群比較では、低氷点農家群は少頭数飼養で、産次が低く、乳量は低いが乳蛋白質率・無脂固形分率は高い。さらに、農家内における低及び高氷点個体群比較では、低氷点個体群は乳脂肪率が高く、体細胞数は低い(表1)。
[成果の活用面・留意点]
バルク乳氷点は加水指標に活用でき(平成18年度成果情報)、個体乳氷点は農家の総合的な飼養管理改善に活用できる。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名 ひょうごブランド牛乳生産技術の開発
予算区分 県単
研究期間 2006~2009年度
研究担当者 高田 修、冨永敬一郎

目次へ戻る