[成果情報名]

籾粒径選別と温湯消毒併用によるイネばか苗病の防除技術

[要約] イネばか苗病対策として種子消毒を行う場合、2.2mmのふるい目を用いて籾の粒径選別をすると 塩水選と同等の選別効果があり、さらに温湯消毒と併用すると、温湯消毒の効果が安定して高くなる。
[キーワード] 粒径選別、温湯消毒、ばか苗病
[担当] 兵庫農総セ・農技セ・環境・病害虫部
[連絡先] 電話0790-47-1222
[区分] 近畿中国四国農業・生産環境(病害虫)
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 水稲種子消毒の前処理として塩水選を行えば、種子消毒の効果が高まることは知られている。 しかし、処理に労力がかかり、籾が濡れることによりその後の消毒処理の効果にふれが出る場合がある。 そこで、ふるい目による籾の粒径選別が汚染籾を減少させ、防除効果を高める塩水選の代わりになるか どうか検討する。
[成果の内容・特徴]
  1. 2.15及び2.2mmのふるい目で籾を選別すると、ばか苗病菌汚染種子と健全種子をわけることができ、 塩水選より高い効果を示す(図1)。
  2. 2.15及び2.2mmのふるい目での選別後の良籾率は、塩水選と比べ若干少なくなる傾向がある(図2)。 選別後の発芽率に関しては、ふるい目の大きさや塩水選の有無には影響されない(表1)。
  3. 塩水選及び2.2mm目のふるいにより、健全種子を選別後、60℃10分から15分間温湯消毒を行うと、 安定した、高いばか苗病防除効果が得られる(図3)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 栽培地域や品種により籾の大きさが微妙に異なる場合があるので、使用する前にシャーレ等での 簡易な籾汚染検定を行う。
  2. 選別後の籾量が塩水選より少なくなるため、あらかじめ選抜前の量を多くする必要がある。
  3. 脱芒機のふるい目を設定することにより、脱芒と同時に選別が可能である。
  4. 塩水選と異なり粒径選抜後、籾を保存することができる。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名 ライブコート技術を用いた生物農薬の新施用技術の開発
予算区分 国庫(交付金)
研究期間 2007~2009年度
研究担当者 相野公孝、岩本豊、松浦克成

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