[成果情報名]

促成栽培ミニトマトに発生するオンシツコナジラミの黄色粘着トラップを利用した物理的防除

[要約] 促成栽培ミニトマトにおいて、黄色粘着トラップによる大量誘殺法は、オンシツコナジラミの 防除技術の一つとして有効である。
[キーワード] 黄色粘着トラップ、オンシツコナジラミ、ミニトマト、物理的防除
[担当] 徳島農総セ・農研・病害虫担当
[連絡先] 電話0883-24-2217
[区分] 近畿中国四国農業・生産環境(病害虫)
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 コナジラミ類は黄色に誘引されることから、黄色粘着トラップはコナジラミ類の発生を把握するための 有力なモニタリング技術として利用されている。また大量誘殺による密度抑制効果が普通期栽培の トマト(近藤ら、1995)やインゲン(北方・吉田、1982)で検証されているが、促成栽培ミニトマトでの 検証はされていない。
 そこで促成栽培ミニトマトに発生するオンシツコナジラミに対して、各種防除技術の中に黄色粘着 トラップによる大量誘殺法を組み込んだ場合の防除効果を検証する。
[成果の内容・特徴]
  1. 本県の促成栽培ミニトマトではオンシツコナジラミは春先以降の密度が急増する傾向が 見られる(図1)。同時に発生するタバココナジラミは定植直後に 密度のピークが見られるが、その後春先以降も低密度で推移する(データ省略)。
  2. 黄色粘着トラップを畝上の頂葉付近の高さに5株に1枚の割合で吊り下げると、 頂葉に寄生するオンシツコナジラミ成虫数は低く推移する。トラップ設置区での オンシツコナジラミの頂葉における累積寄生成虫数は、無処理と比較して30%前後である (図1)。
  3. 春先以降はオンシツコナジラミの密度が急増するが、粘着トラップの設置によりオンシツコナジラミの 密度増加を遅らせることができる(図1)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 黄色粘着トラップによるコナジラミ類の大量誘殺は、促成ミニトマト栽培以外の施設栽培野菜類でも 利用可能である。
  2. 本誘殺法は他の防除手段と組み合わせて利用することが重要であり、粘着トラップ設置のみでは 防除効果が不十分な場合がある。
  3. 黄色粘着トラップは商品によってコナジラミ類に対する誘引性が異なると考えられるため、 利用に当たってはメーカーや指導機関等の意見を参考にする。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名 施設トマトにおけるIPM技術の確立
予算区分 県単
研究期間 2008~2009年度
研究担当者 須見綾仁、南利夫、松﨑正典、阿部成人

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