[成果情報名]

育苗コストの低減が可能なロングピッチ連結ペーパーポットによる根深ネギの栽培

[要約] ポット間隔が広いロングピッチ連結ペーパーポットによる根深ネギ栽培は、従来の連結ペーパーポットに 比べ、移植時の苗は小苗だが、移植後の生育が優れ、収穫時には同等の収量が得られる。また、育苗に使用 するペーパーポット数を半分に抑えられるため、育苗コストを低減することが可能である。
[キーワード] 根深ネギ、連結ペーパーポット栽培、播種粒数、コスト低減
[担当] 鳥取農総研・園試・弓浜砂丘地分場
[連絡先] 電話0859-45-4616
[区分] 近畿中国四国農業・野菜
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 連結ペーパーポットを用いた根深ネギ栽培は、育苗に使用するペーパーポット数が多く、育苗コストが 高いという問題がある。そこで、近年開発されたポット間隔が広いロングピッチ連結ペーパーポット(図1)が、 根深ネギの生育、収量に及ぼす影響を調査し、育苗コストの低減の可能性について明らかにする。
[成果の内容・特徴]
  1. 栽植本数を確保するため、ロングピッチ連結ペーパーポットでは、ポット当たりの播種粒数を 4~5粒と増やす。
  2. 育苗期は密植となるため小苗となるが、ポット間隔が広いため移植後の生育が優れ、収穫時には連結 ペーパーポットと同等の収量が得られる(表1表2)。
  3. ロングピッチ連結ペーパーポットの10a あたりの使用数は38 枚であり、連結ペーパーポット(76 枚)の 1/2である。
  4. ロングピッチ連結ペーパーポットの単価は連結ペーパーポットより高いものの、ペーパーポットの使用数が 少ないことから、10a あたり約15,000 円以上の育苗コストが削減でき、同時に育苗面積の縮小、 移植作業の省力化が可能となる(表3)。
[成果の活用面・留意点]
  1. ロングピッチ連結ペーパーポットのポット当たりの播種粒数は、4粒~5粒播種を基準とし、作型 および品種(肥大性)によって調整する。
  2. 従来の簡易移植機「ひっぱりくん(HP-6型)」で移植可能であるが、苗が伸長しすぎると移植時に 倒伏する恐れがある(HP-6型に取り付け可能な倒伏防止用の専用アタッチメント有り)。
  3. 本試験はコート種子での試験であり、裸種子については播種粒数が多くならないよう注意する。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名 地球温暖化に対応した白ネギ安定生産技術の確立
予算区分 県単
研究期間 2007~2008 年度
研究担当者 伊垢離孝明、白岩裕隆、福本明彦

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