[成果情報名]

トルコギキョウ「ボレロホワイト」の大苗定植は在圃期間を短縮する

[要約] 秋季定植作型のトルコギキョウは、播種から定植までの育苗週数が長いほど大苗となる。3、4対展開 した大苗を定植すると切り花の形質がやや低下するものの、慣行育苗の本葉2対展開した苗と比較し て栽培日数や在圃日数を短縮できる。
[キーワード] ユーストマ、葉身長、育苗週数、播種日、定植日
[担当] 広島総技研・農技セ・栽培技術研究部
[連絡先] 電話082-429-3066
[区分] 近畿中国四国農業・花き
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 トルコギキョウは、冬~春に収穫する作型では長期におよぶ切り花栽培が行われている。一般に本葉が 2対展開した苗を圃場に定植するが、大苗を定植することで在圃期間を短縮できないか、同一播種日で 定植日が異なる場合、または播種日は異なるが同一定植日の場合について苗の大きさが生育や切り花の形質に 及ぼす影響を明らかにする。
[成果の内容・特徴]
  1. 定植時の苗の最大葉身長は、同一播種日で定植日が異なる場合(以下、同一播種日)、播種日は異なるが 同一定植日の場合(以下、同一定植日)とも、育苗週数が多いほど大きくなる。本葉が展開した節数は、 いずれの場合も4、5、6および7週育苗でそれぞれ2、2、3および4となる (表1)。7週育苗した苗は、定植時に全ての株が抽苔している(データ省略)。
  2. 出蕾節位は、同一播種日、同一定植日の場合とも、4および5週育苗と比較して7週育苗で有意に 小さくなる(表3)。
  3. 栽培日数は、同一播種日の場合には172~180日となり、育苗週数による差はみられない(表3)。 しかし、同一定植日の場合には、4週育苗の188日と比較して7週育苗が160日と小さくなり、2週以上 育苗週数が異なると有意な差がみられる(表4)。
  4. 在圃日数は、同一播種日の場合には4週育苗の148日と比較して7週育苗が131日と有意に小さくなる (表3)。同一定植日の場合には、4週育苗の160日と比較して7週育苗が 111日と小さくなり、育苗週数が小さいほど有意に小さくなる(表4)。
  5. 切り花の形質は、同一播種日の場合では育苗週数が多いほど切り花長、切り花重および有効小花数ともに 小さい傾向となる(表3)。同一定植日の場合では、切り花長、切り花重で育苗週数が多いほど有意に 小さく、有効小花数も小さい傾向となる(表4)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 「ボレロホワイト」での結果であることから、他品種を用いた大苗定植による在圃期間の短縮効果に ついては、今後明らかにする必要がある。
  2. 秋季に定植を行い、1~2月に収穫する作型での結果であることから、他作型における大苗定植による 在圃期間の短縮効果および切り花の形質への影響については、今後明らかにする必要がある。
  3. 吸水種子の低温処理を行った種子を288穴セル成型トレイに播種し、なりゆきの温度条件で育苗を行った 結果である。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名 今こそチャレンジ!国産花きの周年効率生産システムの構築
予算区分 実用技術
研究期間 2008~2010年度
研究担当者 福島啓吾

目次へ戻る