[成果情報名]

ブドウの鮮度保持効果を高める穂軸への水分補給処理方法

[要約] バイアル容器を利用したブドウ穂軸への水分補給処理は、収穫当日から1日後までの果実重の減耗を 抑制する効果が高く、その後の脱粒や穂軸の褐変が抑制できる。このため、処理は収穫後できるだけ早く行い、 処理時に穂軸を斜めに切り返すことが望ましい。
[キーワード] バイアル容器、ブドウ、減耗、鮮度保持、水分補給
[担当] 岡山農総セ・農試・果樹研究室
[連絡先] 電話086-955-0276
[区分] 近畿中国四国農業・果樹
[分類] 技術・普及

[背景・ねらい]
 バイアル容器を利用して収穫後のブドウ穂軸に水分補給を行うと、脱粒や穂軸の褐変を抑制し、 鮮度保持に有効であることを明らかにした。そこで、水分補給による果実重の減耗抑制と鮮度保持との関係を 検討し、効果的な水分補給処理方法を検討する。
[成果の内容・特徴]
  1. 穂軸に水分補給すると収穫1日後までの果実重の減耗が著しく抑制できる。また、バイアル容器内の水も 収穫1日後までの減少量が多く、その後は徐々に少なくなる(図1)。
  2. 脱粒難度は収穫後急速に低下し脱粒しやすくなるが、収穫当日に水分補給を行うと、収穫1日後には むしろ高まる傾向があり、収穫7日後まで徐々に低下する(図2)。
  3. 収穫3日後に水分補給を行うと、収穫当日に行う場合と比べて穂軸の褐変抑制効果が劣る(データ省略)。
  4. バイアル容器を取り付ける際に穂軸の切り口を斜めに切り返すと、水平に切り返す場合と比べて果房への 水分供給量が多く、穂軸の褐変抑制効果が優れる(図3)。
  5. 容器を取り付ける際に穂軸を切り返すと、切り返さない場合と比べて収穫1日後までの果房への 水分供給量が多く、穂軸の褐変抑制効果が優れる(図3)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 穂軸を斜めに切り返す際は、切断面ができるだけ大きくなる方が望ましい。
  2. 穂軸を斜めに切り返すことにより、バイアル容器への挿入が容易となる。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名 ブドウの鮮度保持出荷のための果実減耗抑制資材の開発
予算区分 シーズ発掘試験(JST受託)
研究期間 2009年度
研究担当者 尾頃敦郎
発表論文等 1)尾頃(2008)近畿中国四国地域における新技術、8:07-1

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