[成果情報名]

ブドウ「ハニービーナス」の種なし処理技術

[要約] ブドウ「ハニービーナス」は、ストレプトマイシン200ppmを花房に散布し、その後ジベレリン25ppmと フルメット10ppmの混用液を満開時に果房浸漬処理することで、安定的な種なし化が可能となり、裂果と脱粒が 軽減できる。
[キーワード] 「ハニービーナス」、種なし処理、ストマイ液剤20、ジベレリン、フルメット
[担当] 鳥取農林総研・園試・砂丘地農業研究センター
[連絡先] 電話0858-36-2039
[区分] 近畿中国四国農業・果樹
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 近年の夏期高温により紫黒色系の「ピオーネ」・「巨峰」は着色不良が問題となっており、この対策と して鳥取県では黄緑色系の「ハニービーナス」の導入が進んでいる。しかし、この「ハニービーナス」は、 ジベレリン単用の2回処理による種なし処理では、種子が混入し易く果粒肥大が劣り、裂果が多く果梗が 硬化し箱詰め時に脱粒するなどの問題があった。そこで「ハニービーナス」の安定的な種なし栽培の技術確立を 図るため植物生育調節剤の使用について検討をする。
[成果の内容・特徴]
  1. 「ハニービーナス」の種なし栽培において、ストレプトマイシン200ppmの花房散布は、満開16~6日前で 効果が認められ、満開時では効果が不十分である(表1)。
  2. 「ハニービーナス」の種なし栽培のためのジベレリンとフルメットの混用液の1回処理は、満開時に1回 処理することでジベレリン2回処理と同等以上の果粒肥大効果が得られる(表2)。
  3. ジベレリンとフルメットの混用液の1回処理により、2回処理に比べて裂果数が減少し、脱粒も 軽減する(表2)。
  4. 以上のことから、「ハニービーナス」は、ストレプトマイシン200ppmを花房散布した後、ジベレリン 25ppmとフルメット10ppmの混用液を満開時に果房浸漬処理するとで、安定的な種なし化が可能となり、 裂果と脱粒が軽減できる。
[成果の活用面・留意点]
  1. 「ハニービーナス」は、種なし化のためのジベレリン処理適期の期間が短いと考えられるので、剪定時 には結果母枝の芽の力を揃え、萌芽の勢いを揃える等の開花期を揃える管理が必要である。
  2. 普及のためには、フルメット液剤の処理時期の適用拡大が必要である。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名 青ブドウブランド化のための実用化技術の開発
予算区分 単県
研究期間 2005~2009年度
研究担当者 椿 越夫

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