農林地の管理水準を表現した土地利用区分図作成方法の開発

[要約]
農林業の持つ環境保全機能の評価を行う際の基本情報である農林地の管理水準土地利用区分に対応させる土地利用区分方法を策定した。
また、空中写真による農林地の管理水準を示した土地利用区分図の作成方法を開発した。
四国農業試験場・地域基盤研究部・基盤整備研究室
[連絡先]0877-62-2345
[部会名]傾斜地農業
[専門]環境保全
[対象]農業工学
[分類]行政

[背景・ねらい]

農林業の持つ環境保全機能の評価を行う際には、農林地の土地利用現況と管理水準に係わる情報が基本情報として重要である。しかし、これらの情報を反映した詳細な土地利用現況図の作成例は寡聞であり、作成に当たって必要な技術情報は体系的に検討されていない。そこで、農林地の管理水準を表現した土地利用区分図を空中写真から作成する際に必要な土地利用区分方法等の技術情報の蓄積を図り、農林地の管理水準を示した土地利用区分図の作成方法を開発した。

[成果の内容・特徴]
  1. 1/16,000空中写真より判読可能な土地利用と土地の管理水準を表す地表面の地物を検討し、比較的大縮尺(1/2,500~1/5,000)土地利用区分図における農林地の管理水準を示した土地利用区分(地類区分)法を提案した(表1)。
  2. 田面・畑面(本地)面積に対して法面等の面積(畦地)比率が大きい棚田・段々畑等の傾斜農地(耕作放棄地を含む)の表記法を提案した(図1)。
  3. 実際に1/16,000空中写真より農林地の管理水準を示した土地利用区分図の作成を高知県長岡郡西峰・柚木地区で行い、農林地の管理水準を示した土地利用区分図の作成手順を流れ図として体系化した(図2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 本成果は、比較的大縮尺(1/2,500~1/5,000)な農林地の管理水準を示した土地利用区分図を作成する際の作成手法として活用できる。
    土地利用区分(地類区分)は作成図面の使用目的と作図対象地域によって相違する場合があるので、地図への表記法と共に、図2のフローチャートに従って検討する必要がある。
    なお、空中写真の図化及び作図に係わる直接の業務は、航空測量会社等へ発注し作業を行う。

 [その他]
 
研究課題名:環境保全機能の総合的分級・図示手法の開発
予算区分  :特別研究「中山間保全」
研究期間  :平成6年度(平成5~6年)
研究担当者:吉迫 宏・高橋弘江・三浦 覚・山本 博・遅沢省子・石田憲治
発表論文等:なし
 
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