微細粒子を除去した砂の客入による砂地畑サツマイモの品質向上

[要約]
微細粒子を除去した砂を客入した砂地畑は、細かい粒子が少なくなり、土壌の排水性が改善され、塊根の先端の丸みが強くなる、毛穴が小さくなる等の点でサツマイモの品質が向上する。
徳島県立農業試験場 農芸化学科
[連絡先]0866-74-1660
[部会名]生産環境(土壌肥料)
[専門]土壌
[対象]根菜類
[分類]研究

[背景・ねらい]

連作砂地畑は、連作にともなう微細粒子の増加により土壌の排水性が悪くなり、サツマイモの品質が低下する。栽培農家は、粗粒質の海秒を客入する手入れ砂地処理により砂地畑の物理性の改善を図っているが、近年海砂の入手が困難になっている。
そこで、連作砂地畑の土壌に含まれる微細粒子を風選により除去した砂が、サツマイモの品質に及ぽす効果を検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 微細粒子を除去した砂を連作砂地畑に客入すると、土壌中に含まれる0.1㎜以下の微細粒子や0.10~0.25㎜の細かい粒子が少なくなる(表1)。
  2. 微細粒子を除去した砂を連作砂地畑に客入すると、土壌の排水性が良くなり、栽培期間中の土壌水分が連作砂地畑より低い状態で推移する(図1)。
  3. 微細粒子を除去した砂を客入した秒でサツマイモを栽培すると、塊根の先端の丸みが強くなる、毛穴が小さくなる、塊根の凹凸の程度が弱くなる等の点でサツマイモの外観上の品質が向上する(表2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 微細粒子を除去した砂を連作砂地畑に客入すると、慣行的に行われている手入れ砂の客入量を削減できる。
    本技術を現場に普及するためには、微細粒子除去作業の機械化による省力化が必要である。

 [その他]
 
研究課題名:砂地畑における微粒子の除去効果
予算区分  :県単
研究期間  :平成6年度(平成3年~6年)
研究担当者:武市啓志、黒田康文、斉藤由美子
発表論文等:なし
 
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