PCR-ハイブリダイゼーション法によるキク矮化ウイロイドの診断技術

[要約]
キク矮化ウイロイドの診断技術として、RT-PCR法と核酸プローブによるハイブリダイゼーション法を組み合わせたPCR-ハイブリダイゼーション法を確立した。
香川県農業試験場 病害虫担当
[連絡先]0878-89-1121
[部会名]生産環境(病害虫)
[専門]作物病害
[対象]花き類
[分類]研究

[背景・ねらい]

キク矮化ウイロイドの遺伝子診断法には核酸プローブによるハイブリダイゼーション法とPCR法があり、いずれも検出感度の高い方法である。さらに、検出感度を高かめるため、核酸プローブによるハイブリダイゼーション法とPCR法を組み合わせたPCR-ハイブリダイゼーション法を確立する。

[成果の内容・特徴]
  1. プローブの作製:ジコキシゲニン(DIg)標識キットを用い、キク矮化ウイロイドのcDNAクローン(北海道大学より分壌)をPCRすることにより、Dig 標識ブローブを作製することができた。
  2. 抽出法の簡便化:核酸抽出キット「Sepa Gene」を用いると、従来の方法(楠ら:1993,関病虫:35)の約1/2に短縮された。
  3. 特異性:クローンよりプローブを作製すると、他の植物由来の核酸に反応することなく、特異的に検出できる。
  4. 検出感度:RT-PCR法に比べ約100倍、Dig 標識ブローブによるハイブリダイゼーション法に比べ約10倍の検出感度が得られた(表1)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 従来の単独法に比べ、操作が繁雑で多検体の処理には必ずしも適していないが、高い検出感度が得られるため、母株や導入品種の検定に利用可能である。

 [その他]
 
研究課題名:キク矮化病防除に関する試験
予算区分  :県単
研究期間  :平成6年度(平成4~8年)
研究担当者:楠幹生、寺見文宏(野菜・茶試)、十河和博
発表論文等:キク矮化ウイロイドの逆転写-Polymerase chain reaction(RT-PCR)による検出.関西病虫研報35:7-12.
        RT-PCRのためのキュウリモザイクウイルスおよびキク矮化ウイロイドの簡易抽出法.関西病虫研報36:67-68.
        PCR-ハイブリダイゼーション法によるキク矮化ウイロイドの彦断技術.平成6年度四国植物防疫研究協議会発表。
 
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