ニンジンの3月どりトンネル栽培における厳寒期の温度管理

[要約]
暖地に成立するトンネルニンジン3月どり作型では、1月下旬から2月前半はトンネル内の最高気温が25℃になるようなトンネル換気を行うことによって抽だいが少なくなり、根の肥大も早まる。
徳島県立農業試験場・海南分場
[連絡先]08847-3-0017
[部会名]野菜・花き・茶(野菜)
[専門]栽培
[対象]根菜類
[分類]指導

[背景・ねらい]

トンネルを利用したニンジンの3月どり栽培では、年内の生育が旺盛になるためトンネル換気が早くから多めに行われている。しかし、これは厳寒期のトンネル内気温の上昇を抑制して抽だいを早める結果になる。そこで、1月下旬から2月前半の適正な温度管理について検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 1月下旬から2月前半のトンネル内最高気温が25℃程度になる管理(表1図1)をすると抽だいを抑制し、根の肥大も早まる(表2表3)。
  2. 同時期を25℃を大きく越える管理をすると抽だいは抑えられるが根の肥大も遅れる(表2図1-a)。
  3. 同時期を25℃を下回る管理をすると根の肥大が遅れ、特に20℃以下の管理では明らかに抽だいが早まり根の肥大が遅延する(表3図1-b)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 間口2.4m、高さ約1mのトンネルで活用できる。
  2. 穴あけ換気とし、直径12㎝の簡易穴あけ器を使う。
  3. トンネル内の最高気温が25℃になる換気量は、トンネル表面積に対する換気孔面積率が0.5~1.5%と幅が広いので注意する。
  4. 1%の扱気孔面積率は、トンネル10mに換気孔が26個である。

 [その他]
 
研究課題名:トンネルニンジンの抽だい防止技術の確立
予算区分  :県単
研究期間  :平成6年度(平成3~5年)
研究担当者:坂口豊美、古藤英司、兼市良徳
発表論文等:なし
 
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