大豆跡3~5月どりブロッコリーのセル成型苗育苗法

[要約]
大豆跡ブロッコリー作の機械移植を前提としたセル育苗では、144穴/箱のパルプモールドポットを用いる場合、育苗用土に専用培土或いは田土、パーク堆肥主体の用土を使い、10℃保温で40日程度育苗する。灌水は、10月下旬及び2月上旬の育苗では、育苗中期に充分行い、後期は控え目にする。
愛媛県立果樹試験場・栽培育種室
[連絡先]0899-93-2020
[部会名]野菜・花き・茶
[専門]栽培
[対象]花菜類
[分類]指導

[背景・ねらい]

水田転作として推進されている大豆の後作として、成長品目であり、機械移植により規模拡大が可能なブロッコリーを導入するために、大豆跡の機械移植によって、3月から5月にかけ連続的な収穫ができるセル成型苗の育苗法を検討した。ここで用いる移植機械は全自動移植機を想定し、専用育苗ポット(パルプモールドポット144穴/箱)を主体に検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 10月以後の播種となる3~5月どりの作型における、パルプモールドポットによる育苗では葉数5枚、草丈20cm、乾物率12%程度に達する40日前後の育苗によって、9cmポリポット育苗による露地栽培に匹敵する花蕾が得られる。(表1
  2. 用土の基材は、田土、パーク堆肥が苗の生育を促進し、これらの配合割合の多い用土では、地上部の生育(T/R率)が大きい大苗となり、花蕾肥大が良好である。(表2
  3. 専用培土では、T/R率を抑え、乾物率の高い苗になり、上記自家配合用土に比べ、揃いの良い苗が育成できる。(表2
  4. 花蕾肥大にとって灌水が特に必要な時期は、10月下旬及び2月上旬の育苗では、播種15日以後の育苗中期である。播種25日以後の後期に多い場合は、マイナスとなる。(表3
[成果の活用面・留意点]
  1. 想定する移植機械はナウエルPV101-120で、専用育苗ポット(パルプモールドポット144穴/箱)に適用される。用土の配合資材は、移植機械の機能を損なうので、小石の混入がないように注意する。作型が大豆跡3~5月どりを前提としているのため、育苗は低温期であり、ハウス及び加温機器による夜間10℃保温を条件としている。

 [その他]
 
研究課題名: 裸麦・大豆と野菜(エダマメ・ブロッコリー)作の水田輪作体系化技術の確立
予算区分  :地域水田農業
研究期間  :平成5年度(平成3~5年)
研究担当者:才木康義、大林弘道、大野高資、竹内浩二
発表論文等:なし
 
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