トンネル被覆によるチューリップ2~3月出し栽培
- [要約]
- チューリップの球根を10月から2~5℃で7~9週間冷蔵し、12月~1月に定植してトンネル被覆栽培すると、栽培品種とトンネル被覆資材を変えることによって2~3月に順次切り花出荷できる。
高知県農業技術センター・作物園芸部・花き科
[連絡先]0888-63-4918
[部会名]野菜・花き・茶
[専門]栽培
[対象]花き類
[分類]指導
- [背景・ねらい]
現在、本県西南地域には、大規模な国営農地が造成されており、主として露地栽培での営農類型が計画されている。そして、これらの地域へ導入できる有望露地花き品目の選定と、その栽培技術の確立が望まれている。
チューリップは、近年多くの品種が育成され、また、オランダ産の球根が安定して多量に輸入されるようになって、切り花の需要も大きく伸びている。
そこで、これらの地域に導入できる有望露地栽培品目としてチューリップを選定し、現行の3~4月出しに対し2~3月出し栽培について検討した。
- [成果の内容・特徴]
- 適用品種と「ベルツーキN750」でトンネル被覆した場合の開花時期
| 3 月 上旬 |
紅輝 |
|
中旬 |
ゴールデンメロディー、ゴールデンアペルドン、メントン、プリシマ、
ジュデイレイスター、プレルジューム |
|
下旬 |
ピンクダイヤモンド、キングスブラット、フレミングパーロット、
レナウン、アペルドンエリート、スプリンググリーン、アテラ |
- 球根冷蔵
10月中旬から2~5℃で7~9週間、球根冷蔵する。
- 定植時期とトンネル被覆
12月上旬~1月上旬に定植し、その直後からトンネル被覆する。
- 開花期
2~3月に開花する。栽培品種とトンネル被覆資材を変えることによって切り花出荷時期を調整できる(トンネル被覆資材は、ビニル>ベルツーキN900>ベルツーキN750の順に開花が早くなる)。
(表1) チューリップの2~3月出し露地栽培での球根の冷蔵温度と期間が開花に及ぼす影響
(表2) チューリップの2~3月出し露地栽培でのトンネル被覆資材が成長、開花に及ぼす影響
- [成果の活用面・留意点]
- 球周10~12cmの球根を使用するとよい。
-
ビニルやポリフィルムでトンネル被覆する場合は、2月中旬以降に日中、気温が30℃以上になると葉先枯れが生じやすく、茎葉が軟弱になるので穴を開けて換気する。その他の被覆資材は、
換気の必要はない。
[その他]
研究課題名:チューリップの早出し栽培技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :平成6年度(平成3年~5年)
研究担当者:高野恵子、吾妻浅男
発表論文等:なし
目次へ戻る